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演劇フォーラム「宝塚歌劇とウイーンミュージカル」

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 スザンナちゃんへ

勿論ライブビューイングでも大丈夫ですよ。

月組のライブビューイングのみどころ

 「ウインナー野郎」「クール」という言葉がいくつ出てくるか

 クララとハイジ

 美園さくらの似合わないファッション

 1幕目の海乃美月のセクシーな姿と2幕最後の上品なドレス姿

 1幕目のパブロが2幕目で恋に落ちる瞬間

 ヘリコプターから降りたジョージが薄手のコートを着ているが果たしてこれでアルプスの山で大丈夫なの?

 2幕目山小屋で過ごした二人はきっちり洋服を着ているし脱いだ形跡もなし。なのにジョージは「後悔してない?」っていう

 リチャードはやめとけばいいのに、自分から悪事を暴露していく様

 白雪さち花の帽子ぼよーん・・(本人考案。劇団は吉本みたいと言ったとか)

 フィナーレのロケットのお兄さん暁千星の足が下級生より上がっていること

さて、毎日のように日比谷に足を運んでいる私です。いい加減疲れが出てきているのですが、今回は東京宝塚劇場で行われた「演劇フォーラム」でメモったことをご紹介しましょう。

 渡辺芳敬氏による講演 「宝塚歌劇とウイーンミュージカル」

【ウイーンのミュージカル事情】

非常に日本と似ている。

日本で1963に初演された「マイフェアレディ」が日本初の海外ミュージカル上演になったが、ウイーンの場合は「キスミーケイト」が初。

そして「キャッツ」がウイーンに受け入れられたことでミュージカル分野が確立した。

1990年代、ミヒャエル・クンツェ(プラハ生まれのドイツ人)

      シルヴェスター・リーヴァイ(ハンガリー人)

1990年・・・魔女・魔女

1992年・・・エリザベート

      モーツァルト

     など

2009年・・・ルドルフ     ウイーンミュージカルの確立

 

【エリザベートの特徴】

 ウイーン版 → エリザベートVSエリザベート 内面の物語

           ミュージカル全体が死に彩られ、死にとりつかれたエリザベトが逃げ出そうとする物語。

 音楽・・・リプライズ方式(例:皇帝が求婚する歌が後半では夜のボートに)

        これにより希望から絶望へ転換

       ロックとクラシックの融合

 設定・・・エリザベートは死にとりつかれている。

       死のヴィジュアル化

       ルキーニの狂言回し

 装置・・・上手からはね橋が降りてくるがヤスリの形になっていて、これはルキーニがエリザベートを殺す時のヤスリ。

       他、観覧車やカフェも出てくる

【どこの国のエリザベートが決定版なのか】

エリザベートはウイーンのみならず、日本・ハンガリー・ドイツ・韓国などで上演されて、そのたびに形を変えている。どれが決定版なのかというと、ドイツ版と言われているが、その国によって変化し続けるミュージカルである。

【なぜ日本で人気が出たのか】

1970年代、海外ミュージカルの演出は原作の演出家が行うのが常だった。

しかし、宝塚版は小池修一郎による潤色・演出で行われている。

(日本人にわかりやすい演出が施されていくということ)

【宝塚版の魅力】

・アダプテーション(翻案)の魅力。原作通りではないけどそのエッセンスをいかす

その意義は、愛と死の三角関係として脚本を広げ、深めたこと

・ウイーン版・・・トートはエリザベートの分身であるので、彼女がいない場所では登場しない

・宝塚版・・・トートはフランツ・ヨーゼフとエリザベートを巡って対立する独立しら黄泉の皇帝。エリザベートがいない場所にも登場する。

・「愛と死の輪舞」が入ったことでよりエリザベートとトートの関係がわかる

・「死は逃げ場ではない」というセリフは宝塚版のみ

・役代わりの魅力

宝塚においても東宝版においても今が旬のスターを見ることが出来るミュージカル。

               ↓

日本におけるウイーンミュージカルの確立

               ↓

フレンチミュージカルへの道を開いていくことになる

(ロミジュリ・ドン・ジュアン・太陽王)

「ワールドワイドなミュージカル」

・ブロードウェイミュージカル

一人の役者が歌って踊って演技する形。

ロイドウウェーバーの登場でブロードウエイミュージカルの変化

・ロイドウウェーバーはイギリス人

・オペラスタイルにロックを音楽を入れる

・このスタイルが世界中に波及し、それぞれの国の言葉でのロックミュージカルを作りたいと思うようになる。

 

・ウイーンミュージカル

オペラのような歌が中心のミュージカル

点の線化

・フレンチミュージカル

点の集積

コンサート形式のミュージカル

宝塚もまた点の線化

点の集積と点の線化ってどういう事かなと思うに、恐らく日本の能や狂言、歌舞伎は点の集積だと思います。一つ一つの場面が盛り上がって印象的だけど、後からよく考えてみるとつじつまがあってないような?どういうストーリーだったっけ?というような感じ。

点の線化というのはそこにストーリーのつじつま合わせを行うという感じ。

「ドン・ジュアン」は点の集積そのもののミュージカルだったと思うのですが、生田大和はそこに「裏の設定」を与えてセリフや行動に矛盾が起こらない様に演出しました。

 

 I AM FROM AUSTRIAについて(斉藤吉正)

・エリザベートを制作した会社の新作で代替わりしている

・カタログミュージカルであること

ラインハルト・フェンドリッヒの曲だけで作られたミュージカル

・オーストリアのを盛り込んだ歌詞を日本語にするのは大変な作業であった。

・I AM FROM AUSTRIAの歌詞は第二の国歌と呼ばれている

 

ということで簡単にメモったんですけど、質問などがあれば受け付けます。

渡邊氏の公演はとても面白く、そして私が普段感じていることを明確に言葉にしてくれたんだなと感じました。

 

 

 

 

 

 

 


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