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Channel: ふぶきの部屋
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姫ちゃんの宝塚ムラ日記

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楽しい話題も必要ですよね。

我が家の姫ちゃんは半年も前からお友達と兵庫県に行く約束をしておりまして。

でもこんな時節だし・・・・

姫 :お母さま。私、それでも参りますわ。私の天寿光希様の為に。古い宝塚ホテルに宿泊するのも最後ですし、それに礼真琴様のお披露目を寿がないなんてことがあるでしょうか。

真剣なまなざしで姫はそう言い残し、2月の朝早くお友達と新幹線に乗り、兵庫県に向かったのでした。勿論マスクは必須。除菌ティッシュも持参して。

2泊の楽しい観劇旅行から帰って来た姫は、頬を紅潮させていわゆる「戦利品」を見せてくれたのでした。

姫 :はい。お母さま。萩の月ですわ。

懐かしいでしょう?礼真琴さまは萩の月のCMに出ていらしゃるから特別仕様なんですのよ。ええ、全部召し上がって。私、はっきり言って萩の月は好きじゃありませんの。

どこへ行ったのか?ですって?勿論、着いたらすぐにキャトルレーヴですわよ。

さあ、何を買おうかしら?私の購買欲を解放する日が来たのですわっ!

勿論、フェリエで公演ランチも頂きましてよ。

お友達もメニューの美しさに驚いていらしてね。お連れした甲斐があったわ。本当はそんなにヅカファンというわけではないのですって。

でも私に付き合って下さったのよ。それだけでもありがたいと思わなくちゃ。

うふっ。星組ですわ。

やはり本拠地での楽しみといえば「食」でございましょう?フェリエかくすのきは絶対なのよ。お母さまと訪れた時はどちらも行ったわね。お母さまは胃を壊していらっしゃってそんなにお楽しみではなかったけれど、今回は私もお友達も存分に楽しめましてよ。

そして、一回目の舞台を見る為に劇場に入ったのですわ。

大劇場は横に広くていいわね。車いすの方でもすぐに中に入れるし混みあうこともないし。東京の劇場は縦長でいつも混雑してるから夢にひたる事が出来ないの。でも、こちらでは新型コロナなんて遠国のお話のようよ。そりゃマスク姿の方をみかけたし、私もお友達もマスクをつけていたけど、この時期なら花粉症の方だっていますものね。珍しい光景ではないわ。

ああ・・・礼真琴さまが本当にトップになられたんだわ。思えば下級生の頃から何気なく応援していて・・え?天寿光希様はどうしたかですって?浮気したのかって?違います。それとこれとは違うんです。

私の永遠の王子様は天寿光希様です。でも礼真琴様はもっと身近な存在なのです。

そうそう、お母様のお好きな極美慎様もいましてよ。

何というか、成長遊ばされて。これこそ宝塚を見る醍醐味なんじゃないかと。え?若者らしくない?そうね。つくづく思うの。私、多分暁千星様と同い年なんですわ。ちょっと前までは童顔で滑舌が悪く、演技もお下手でいらっしゃった彼女が上級生らしくなって、何だかわからない光輝くオーラを身にまとわれているのを見て、私も歳をとったのだわと思ってしまいましたのよ。まあ、職場でも「お局様」ですけどね。

私も暁千星様のように成長しているのかしら?と日々思いますの。お仕事もファンももっともっと頑張らないといけませんわね。

これは「眩耀の谷」のカーテン。作品のよさ?さあ、私はきっと理解力が足りないのでしょう。よくわかりませんでしたわ。でもね、天寿光希様が礼真琴様の部下の役というのはいかがなものなの?

大輝真琴様も同様で、上級生お二人が礼真琴様の部下って・・・私ね、この公演をみてつくづく「ああ、もう紅ゆずるさまはいないんだわ」と感じてしまって。涙腺がちょっと。勿論、それは公演カクテルのせいかもしれませんわね。

私は紹興酒入りの方。お友達はお酒が飲めない方なのでノンアルコールの方。どちらもとても美味しかったわ。そんなに度数も高くないし。そういえばお母さまと一緒に「神々の土地」を見に行って公演カクテルを飲んだらショーの時に汗が止まらなくなったことがあったじゃない?あの時はウォッカが入っていたんですものね。でも今回は大丈夫。

ショーは大変面白かったわ。お友達も「これを2度も見ることが出来るなんて幸せ」っておっしゃって、私も嬉しかったの。とても盛り上がるショー。とはいえ、どうしてこうも中国物なのかしら?中詰めが中国でしたのよ。「食聖」からずっと中国物じゃなくて?

東京なら公演を見終わってすぐに電車に乗って・・・ですけど、ゆっくりとお土産を見てホテルに帰る喜びったらなかったわ。

最後の古きよき宝塚ホテルを満喫しましたの。

お友達とお茶して・・・ルネッサンスっていつもガラガラの雰囲気でしたけど。やっぱり最後だからお客様が沢山いましてよ。

グランドフィナーレメニューですわ。昭和12年のメニューを再現したもの。でもその当時って旧字体ですからメニューを渡されても読めないの。

寶塚とか・・・「それじゃあ」も「それぢぁあ」って書くのよ。それに昭和12年頃は芦原邦子さんとか小夜福子さんがいらして、ちょっと軍国っぽい作品を上演し始めた頃でしょう?お母さまは歴史にお強いからおわかりになるわね。

おいしかったの・・・このオニオンスープ。

フルコースの途中でソルベが出るのは「お口直し」かしら?

確か、当時のフルコースは皇室の晩さん会でもこんな感じでしたわね。

そうそう、宝塚の殿堂にも参りましたの。お友達とはしゃいでしまいましわ。お写真を撮るのにシャンシャンの向きを変えて下さったり、写真をとって下さったり、店員さんがとてもお優しくて感動です。

ああ・・・紅ゆずるさま・・・・

ふぶき:お帰り。姫。無事のご帰還ね。まあ、あなた、一体どれくらい公演の写真を買ったの?

姫 :ざっと2万円くらいですわ。それに10倍の双眼鏡も買いましたの。公演バッグにグラフに・・・お母さまには郵便局で売っていたベルばらのポーチとマスキングテープをお土産に致しましたわ。

ふぶき:それはありがとう。豪華なお土産ね。それに・・あら?望海風斗さんのCDじゃありませんこと?

姫 :ええ。お母さまの為に買いましたの。本当はちょっと私も聞きたかったし。

ふぶき:随分散財なさったこと。

姫 :だってこの時の為にお仕事で頑張っているんですもの。お母さま。秋にはご一緒しましょうね?

ふぶき:え?秋?

姫 :そうよ。新しい宝塚ホテルに宿泊なさりたいでしょ?

ふぶき:私は結構ですよ。あなた程裕福ではないから。

姫 :あら、いつも旅費と宿泊費は私が出しているぢゃあありませんか?お母さまがお持ちになるのは食費とかお土産代とか。

ふぶき:それが高くつくんじゃないの・・・

姫 :だってお母さま。ヒエラルキーの違いを見せつけられる関西でケチケチしていたら惨めですもの。思い切り豪華な服装で思い切りおいしい食事をして、しゃなりしゃなりと劇場の中を歩くの。これぞ関東人の心意気ですわ!

ふぶき:・・・・・500円貯金、また始めなくちゃね。

 


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