天皇陛下の手術について
殿 下; 今年の2月,天皇陛下が心臓の手術を受けられました。 まずその手術が無事に終了したということを,私たちは大変うれしく思いましたが,その後胸水がたまるという 問題が出てまいりました。 陛下ご自身も非常に大変であられたと思いますけれども,皇后陛下もさぞ心配されたのではないかと思います。 しかし気候が良くなり,その後回復されて,海外,英国にも行くことができたというのは,私たちにとりまして大変 うれしいことでありました。 今回の手術を迅速に決断されたというのは,やはり私は昨年の東日本大震災以降,日本が大変な状況にある中で, 少しでも良い健康状態で務めを果たしていきたいというお気持ちがあったからではないかと推察しております。 東京大学そして順天堂大学が協力して手術に当たっていただいたわけですけれども,今回の執刀をされた順天堂大学の 天野教授を始め医師の方々に深く感謝をしております。
手術前後のエピソードについてですけれども,何といっても9か月前のことになるものですから,
その時にどういう会話を交わしたとかというのは,今なかなか思い出せない状況です。
妃殿下; 心臓のご手術ということで大層ご案じ申し上げておりましたが,ご無事にご手術がお済みになられましたことに 大変安堵(ど)いたしました。 ご手術後,胸水のことでおつらく,また皇后さまもご心配でいらしたと思いますが,春の訪れとともにだんだん良くなられ, 御所のお庭で春草をお摘みになられたお話を伺い,大変うれしく思いました。 皇后さまがお側(そば)にいらしたことは,天皇陛下にとりまして大変大きな心の支えになられたと思います。 寒さが増してまいります中で,両陛下にはお健やかな日々をお過ごし遊ばされますよう願っております。 少しでもよい健康状態で務めを・・・の部分は陛下の言葉を代弁しているのですね。 皇族は自分の健康管理をきっちりしなくてはならない・・・・という事をあらためておっしゃられたのではないかと思います。 なぜなら皇族である以上、最高の医療を受ける事が出来るのですから。 そういう環境にありながら10年も「治らない」状態のまま、静養三昧の方々には非常に嫌味に聞こえたと思います。 紀子妃の受け答えは完璧です。身近に両陛下を見ている嫁なればこそ・・・という感じがします。 陛下の公務軽減について 殿 下; 天皇陛下は公務のほか様々な公的な行事への出席があります。これは皇后陛下も,公的な行事という意味で同じになります。 今年は,入院されていたこともありますけれども,それでも,相当な数のご公務と公的な活動がおありになったわけです。 負担軽減というのは,これは当然必要なことではありますけれども,一方で, 陛下でないとできないお仕事というのもかなりあるわけです。 それからもう一つ,公平性をきちんと維持しながら,行事を少なくしていくということは,これはなかなか私は難しいことだと思います。 ある一つのところから依頼があってそれは受けるけれども,同じような,もし横並びの状況があったとした場合に, もう一つのところからあったのは断ると,それはできないですね。 したがって,公平性をきちんと維持しながら,どうやってご負担軽減をしていくかということになると, これは私,以前もお話ししましたけれども,行事の内容を変えていくということになるのだと思います。 そして,もう一つは,陛下のご意志を尊重しなければいけませんし,そういうもろもろのことを考えますと, ご負担を軽減するということ,つまり量的なものを軽減していくということは,意外と難しいことだと私は思っております。 しかし,そうはいうものの,周り,私たちを含めてですけれど,それから宮内庁などは,どのようにしたらご 負担を軽減できるのかということを,常に気を付けていなければいけないと私は思います。 「陛下でないと出来ない・・それは皇后も同じ意味」というのは、次世代の天皇皇后に対するメッセージと受け取って いいでしょうか。「両陛下しか出来ない」公務があるからこそ両陛下であるという意味なのです。 また、公平性という事についておっしゃられていますが、まさに公平性を持つとなかなか断りづらい。 ドタ出ドタキャンはルール違反で失礼な事だとおっしゃっているように聞こえます。 有識者ヒアリングについて殿下; 以前に皇族の数が少なくなることについて,私は国費負担の点からも決して悪いことではないというお話をいたしました。
そして一方で,もし仮に今後も皇室を集団として残していくのであるのならば,ある程度の人数が
必要であるということもお話しいたしました。この考えは今でも変わっておりません。
また,有識者ヒアリング等の様子も,折に触れて聞いております。しかし,これも制度のことになるわけですので,
これ自体は国会の議論に委ねるわけです。何といっても現在,様々な議論が行われている最中でありますので,
私がここで,そのことについて何か意見を述べるというのは控えたいと思います。
また,娘たちとは,このことについて話をしたことはありますし,現在の状況も伝えておりますので,
彼女たちもそのことについて承知をしていると思いますけれども,こちらについても,どういう話をしているかは,
ここで述べるのは控えたいと思っております。以上です。
眞子様、佳子様と一緒に有識者ヒアリングについて語るという事は当然、現在の東宮家の在り方を問うような
話になると思います。
真面目できっちりとした生活を送られている内親王方に、今の東宮家の状態、とりわけ「他罰的」「贅沢」「親不孝」なあり方を
どのようにフォローされているのか興味があります。
普通ならとても納得できることではありません。「なぜ伯父様達は許されるのか。私達はダメなのか」その答えが見つからないと
皇族として生きるのがとても辛くなるのではないかと。
二人の内親王は小さい頃から東宮家のていたらくをみてきており、その事が性格形成に大きく影響を及ぼしていると
感じずにはいられません
悟りを開いて「あちらはあちら」と思えるようになるまでには長い時間が必要。
そういう事を両陛下はどう思っていらっしゃるのかと。今後、悠仁殿下も愛子内親王と比較されt、バッシングされたりする事も
あると思いますが、そういうものからどう守ってのびのびお育てになるかは課題ですよね。