昨日、我が家にケーブルテレビの営業の方が来まして。「機器の点検」という名目で、新しいチューナーの売り込み
だったんですが、うちがケーブルテレビのオプションに3つも入っている事にやたら驚かれまして。
(衛星劇場・WOWOW・タカラヅカスカイステージ)
「ヘビーですねえ」って言われてしまいました。
「色々なお宅を回っているんですが、このような使い方をされている家は珍しい」とかなんとか。
え?そうなの? だって1日に何本録画すると思ってるのよ。+地上波にBSだよ? で、ダブルチューナーにすれば
今みたいに「時間帯がダブってるーー再放送探さなきゃ」みたいな手間が省ける・・・というのですが、いかんせん料金がちょこっと上がるので
旦那はいい顔せず。画質もアップするならいいよなーー的な感じで私はノリノリだったのですが。
でも、私ってそんな・・・・ヘビーなの? つまり、その、オタクだって言いたいわけ?
BSプライムで放送している「手塚治虫・石ノ森章太郎作品の1回目と最終回」を見ているのですが。
私、小学校に入るまでテレビはNHKと教育テレビしか見たことなくて。
おまけにUHFが入ってないテレビだったので「魔法のマコちゃん」「さる飛びエッちゃん」とか見たことなくて。
いわゆるマンガはよそのお宅に行った時だけ見せて貰う・・・もので、ゆえに「仮面ライダー」も知らなかったんですよね。
だから今回の「1回目と最終回」は懐かしさより新しい発見があるかと思ってみているのですが。
「鉄腕アトム」 → 斬新としかいいようがない。スピード感とメリハリが。でも漫画をそのまま動かしているような印象が。
話がぽんぽん飛ぶのはこのころの脚本の基本なんでしょうね。
最終回、人間が全部地球を離れてロボットだけになっちゃった世界っていうのが不気味でした。
アトムの唐突な「特攻」作戦にもびっくり。
「マグマ大使」 → 再放送で・・好きでよく見てたんですが1回目を見て驚き 岡田真澄が江木俊夫の父ってありえないでしょ
岡田さん、今ならママ達に大人気だったかも。(お母さん役が変ってる)
最終回でゴアがへんてこな怪獣になってるっていうのが意味不明。最終回は全てにおいて支離滅裂でしたね。
マモル君が「おじちゃま」とかいかにも「おぼっちゃま」な言葉を使っているのが面白くて。 当時の都会の一軒家は
憧れだったわ。
マグマ大使ってアニメと実写の融合だったんですね。そういう意味では新しい試み。「バンパイア」的な?
特撮部分やセットがやたらちゃちだったのは、予算上?円谷さんじゃないから?
「仮面ライダー」 → 1回目のオープニングはよく見ますけど、ストーリーとして見た場合、何だか暗い印象ですね。
怪人にやられると泡になって消える・・・というのが不気味で、好きじゃなかった記憶があります。
最終回になるとコスチュームが進化して、オープニングも派手に、変身ポーズもつきます。
視聴率低迷に悩んだ結果、変身ポーズを作ったという話がありますよね。
最終回の支離滅裂さは・・・もう何だかなあ。一緒に見てたヨンジュナですら「あれ?仮面ライダー」は負けたんじゃ
ないの?」っていう程。
「がんばれロボコン」 → これは私、途中で見るのをやめちゃった記憶が。ワンパターンだったからかなあ。
1回目ってこんなんだったんだーーと。
ロビンちゃんの可愛らしさに納得。島田姉さん。
八重の桜
展開がわかっているせいか、今回は泣かずにっていうか、やっぱりどんなに史実でも白虎隊の最期には
納得できず・・・・ちょっとしらけちゃったかなあ
今回は重要な事がてんこ盛りでしたよね。
中野竹子の死・・・・娘子隊は板下に行ってたんですよね。そこで「女はだめ」というのに、ほぼ無理やりご出陣。
でも、竹子はそこで討死。史実では夜に母や妹が姉の首を落としに行ったとか。
死んでも、敵に凌辱されたくないと思ったから。
妹の優子さんはこののち函館戦争まで行きますけど。
雪さんの死・・・官軍になぜ捕えられたか、何を目的に生け捕りにされたかというのは諸説あるとしても
雪さんが自害したのは事実のようで。でも、自害の時はたすきを外して膝をしばるんじゃないか?なんて
ちょっと細かい事が気になってしまいました
彼岸獅子の入城・・・玉鉄のかっこよさったらなかったけど 彼岸獅子のあとに軍が入場して、官軍が何もせずに
見送った理由とは何だったんでしょう。
彼岸獅子はお祭りだから?農民だから?薩長がそんな事を気にするかと。
「武士の情けじゃ。通したれ」が事実だったっけ?
会津戦争の中で唯一の明るい話題と言われておりますが、彼岸獅子さんたちはその後、どうなったでしょう?
山川捨松は大砲がばんばん来るなあ、たこを揚げ続けたとか、時報替わりの鐘は必ず時間通りに鳴るので
官軍が気持ち悪がったとか 細かい所では「会津魂」を思わせるもエピは多多あります。
西郷頼母の出奔・・・ここが日テレ版と大きく違う部分ですが、ここも新しい真実が出てきたのでしょうか?
日テレ版では、ひたすら恭順を説いていた頼母が彼岸獅子の入場後には「国破れて山河あり・・・」と言い出すんです。
で、殿が宸翰を頼母に預け「これを持って生きろ」と説得するのですが、NHK版では、いかにも殿さまが
頼母を疎んじたという風に描かれていますね
まあ、延々と恭順を説き、この期に及んでも「あの時、京都守護職を断っていたら」「鳥羽伏見に関わらなかったら」
「早い段階で会津に戻っていれば」と言われたら、いかな殿といえども「うざい」になるかなあ。
綾野容保は今回も泣きそうな顔をしていましたけど、「ご聖断」を下すタイミングって本当に難しいですよね。
頼母はその後、吉十郎と一緒に出奔。後に殿とは東照宮で再会。その時の心境を聞きたいものです。
1話の中で起承転結をつける事が大事だし、特に盛り上がらせることも重要。でも「八重の桜」は史実にのっとって細かく
描く事に集中してしまい、肝心の「ドラマチック」さに欠けるのではないかと思います。
日テレの「白虎隊」も生で見た時には「タイトルが「白虎隊」なのにほとんど前半は出てこないじゃん」と思ったものですが
徹底的に会津側から描いた事、それぞれの一本気な性格を示す名言が沢山あった事が後々語り継げられる事になったのだと
思います。
今回、頼母が殿に「茅野の所へいけ」と言われた時、「殿はこの頼母に会津をされとお命じなされるのか」と言います。
そりゃあ「恭順、開城」を言い募り、殿はもう嫌で嫌でたまらないから追い払おうとする・・・のはわかるけど。
日テレ、杉山義法脚本だと殿は、宸翰を持ってこさせ「会津が賊軍になった事が口惜しい。何が何でもこれを守り
会津の名誉を守ってくれ」というのです。そこで頼母は「殿はまたしてもこの頼母に生き恥をさらせとおおせしか」と言います。
殿はそれに向かって「そちにしか頼めぬ。頼む。頼母」と叫ぶんですね。
史実からいうと、今回が正しいのかもしれません
殿・家臣団と頼母の間に吹く隙間風は大きくなるばかり。そうはいっても頼母の「またしても・・・」のセリフが生き生きと胸に迫る
ド迫力のシーンに号泣したものです。
白虎隊の自刃シーンも同じです。
最初に自刃した和助に儀三郎さんが「見事だぞ。和助」といい、さらに「和助に後れを取るなと言って次々自刃。
ラスト・・・儀三郎さんが死にかけに「みんな・・・死に遅れるなよ」っていうんですけど、もうここらへんは号泣。
助かった貞吉が助けてくれた下人に向かって「なぜわしを助けた!馬鹿者めが!」と血だらけで叫ぶんですけど・・・そこらへんも
もう号泣号泣で。
中野竹子さんの時は・・虫の息で竹子さんが「介錯・・・介錯・・」っていい、母がグサッと首を斬り、泣き出す女の子達を後目にすっくと
立ち上がり「行きましょう」と歩き出す。雪子さんの自刃シーンは、綺麗な日本語で作法通りに池上季美子と芦名星を比べるのも
変だけど、やっぱりきちんと時代劇が出来る人は違うと思いました。
頼母が「なよたけ」の辞世の句を見て泣くシーンがありました。それはそれでいいシーンだったと思います。
でも、杉山脚本では、貞吉が辞世を作っている家族に対して「会津は負けるんですか?みんな、死ぬんですか?」と尋ねます。
頼母はその時「負けた時の用意の為に辞世を書くのではない。これはな、覚悟じゃ。勝敗は時の運。生死を超えた所に
真の勝利がある。そう心得よ」と諭すのですが、これぞ「会津魂」と思い、胸に刻みましたね。
セリフだけ羅列しても胸を打つ・・・それがドラマの理想なんじゃないかなと思うのですが。
(あれから30年経ってもセリフを覚えてる私・・・どんだけ毎日ビデオ見てないたかしれやしない。仕事でうまくいかないときとか
子育てに悩んでる時とか「なぜ誠が通じぬのじゃ」と、容保のセリフを呟いてました)
泣くツボをきちんとおさえてセリフを書いて欲しいですよね。
杉山脚本は他に「武蔵坊弁慶」もあって、とにかくセリフがかっこいいし、潔いし、日本人の胸に迫ってくるんですね。
どちらの脚本も最後が悲惨ですが、こういう描かれ方をすれば亡くなった方も浮かばれるのでは?
今さらなんですけど。時代劇脚本を書く方には、その「精神」を大事に描いて欲しいなと思います。
(なので私は「赤目小藤次」が好きです)
半沢直樹
初回の視聴率が19・4%でしたって?
わかります。とにかく男性向けの話で、銀行関係のあれやこれやを全く知らない私には、内容的に難しいなと思ったんですが
まず、小さな町工場を助ける時のシーンと、立ち回りシーン、ラスト、見得を切るシーンに拍手喝采でした。
「正義は勝つ」じゃないけど、やられたらやられっぱなしで行くか、理論武装して立ち向かうか。
半澤的生き方は誰でも出来るわけないんです。
でも、それをテレビの画面でやってくれちゃう事が楽しいのかな。
堺雅人の滑舌のよさは、長セリフにぴったりで、今回も聞かせて頂きました。
セリフを書く甲斐があるってもんですね。(ね?橋田さん)
ミッチーの中立派もいいし、ラブリーのオカマおじさん、最高に面白い
香川照之の悪役っぽさに、正義の北大路さん。
あまりにも俳優の層が暑すぎて、上戸彩が一人で浮きまくっております。
檀蜜がコンビニの袋?をばーん!と半澤に投げつける所が楽しいけど、この、いかにも「愛人」が似合う
キャスティングが男性視聴者にはたまらないんでしょう。
上戸のような、明るく前向き、言いたい事をぽんぽんいうけど仕事の邪魔はしない「都合のいい妻」と
色気のある肉体で翻弄する檀蜜。
全く・・・・って感じです。
次回に期待