一言でいうと「狂ったか大海人!」(何かあるとすぐこのセリフや)
2014年ラインナップ
宙組
「翼ある人々ーブラームスとクララ・シューマン」
作・演出・・上田久美子
主演・・・朝夏まなと
シアタードラマシティ → 2月8日ー16日
青年館 → 2月28日ー3月3日
「ロバート・キャパー魂の記憶」・・作・演出・原田諒
「シトラスの風」・・・作・演出・岡田敬二
主演・・・凰稀かなめ・実咲凜音
中日劇場 → 2月4日ー2月28日
朝夏まなと主演のブラームスの方は、まあ順当な作品と言えるでしょう。
でも、凰稀かなめの「キャパ」「シトラスの風」については疑問形
原田諒はこの「キャパ」で第20回読売演劇大賞の優秀演出家賞をとったという事らしいですが
生で見た印象としてはストーリーはめちゃくちゃだし、演出もひどかった。
いわゆるマスコミの「演劇大賞」って、どんな基準で選ばれてるの?っていうのが少なくないです
一般観客とはあまりにもかけ離れた感覚で選考しているんじゃないかと
それを中日劇場で一ヶ月近く?
で、何で今「シトラスの風」なの? 凰稀かなめの為に新作を用意出来ないわけ?
お披露目なんて期間はとっくに終わってる凰稀に、過去のショー作品を焼き直ししてさせますって・・・それは
いくら何でもないんじゃないの?
だったら「NEVER SAY・・」をそのまんま1本立てでやらせてあげてよねという感じです。
「シトラスの風」は姿月あさとのお披露目だったんだよっ 新生宙組のお披露目でもあり。
姿月と凰稀じゃタイプが違いすぎるでしょう。岡田先生のこういう自作品のリメイクって嫌いです。
手抜きされてるみたいで。
雪組
「ベルサイユのばらーオスカルとアンドレ編」
主演・・・早霧せいな
全国ツァー → 3月7日ー3月26日
「心中恋の大和路」
主演・・・壮一帆・愛加あゆ
シアタードラマ・シティ → 3月14日ー3月24日
青年館 → 4月15日ー4月21日
普通は逆じゃないの?トップコンビが全ツで二番手がシアタードラマシティでしょう。
なのになんで?こんな話、聞いたことないです。
新公主役やってない朝海ひかるの為にわざわざ「凱旋門」を役替わりでやっちゃった時以来の
もやもや感。
演目が先だったのか、全ツを早霧でやる事が先だったのか、それでかなり解釈が違ってきます。
雪組にとって壮ってどういう存在なの?歌劇団はトップとしてこの苦労人を何とか盛り上げて
精一杯かっこよく見せようという気はないのか?
何で今「心中・恋の大和路」なのよ。
月組
「風と共に去りぬ」
主演・・・龍真咲・轟悠
梅田芸術劇場 → 1月11日ー1月27日
バウ・ショーケース
「New Wave-月」・・・作・演出・三木章雄
出演者・・・美弥るりか・宇月颯・鳳月杏・珠城りょう他
バウホール → 1月18日ー1月28日
「NEW WAVE」の方は年末に花組が望海風斗でやる事が決定してます。
それぞれの組の名場面をつなぎ合わせたショーになる予定。
さて・・・2014年前半の大劇場公演はしょっぱなの「ナポレオン」からして、♪どこかで見たような
怪しい作品だーー♪って事で、それぞれのオマージュにすらならないような羅列で
99年のあまり物を渡されているような気がします。
そりゃ「ナポレオン」は小池先生のオリジナルで音楽はあっちの人だし、他作品とは格が違うかも
しれないけど。
でも、99周年に「ベルばら」を散々やったあとで、まだまだ!とばかりに全ツに持って行き
「風と共に去りぬ」も宙組でやるのに、「これでもかっ」とばかり梅田でもやる。
何だかおかしくないですか?
「ベルばら」「風共」「心中・・」3作品の演出は谷正純・2作品の脚本は植田伸爾。
「シトラスの風」の演出は岡田敬二。
いわゆる大御所さん達の出番が今年はあまりなかったという事や
なんせ「ベルばら」の演出は鈴木圭だったわけやし?岡田先生なんて忘れ去られてる状態?
とっくに引退しはったかと思っておりましたわ。
おおかた、植田先生が「宝塚の名作2つを作ったんは誰のおかげやおもうてるんねん」と因縁
つけはったんやありませんか?
4代目はきっと気が弱いお人なんやな。
大御所にどつかれて「いやーーそないいわはっても、99周年でベルばら2つやりましてん。これで
勘弁して頂きたいんや。うちらも商売で・・・」
「あんなんベルばらおもうてんのか?一個はベルサイユの衛兵隊や。もう一個はベルばらもどきや。
いくら若手育成の為やいうても、ゲームを芝居化する若いもんに大作をおしつけてそれでいいとおもってんのか?
宝塚らしさっちゅうもんをわかってないんや」
「へえへえ。鈴木圭は未熟でおます。すんません。でも時代が違うことやし・・・」
「時代がなんや。宝塚は100年間変わらないんが筋や。違うか?ベルばらと風共は共に宝塚の
忠臣蔵、伝家の宝刀と呼ばれる程のもんや。「エリザベート」がそう呼ばれてるか?違うやろ。
四代目。宝塚をここまでにしたんは小池やない。うちらや。その恩を仇で返そうっちゅう
たくらみかいな」
「そないな事あらへん。重々にわかっております。わかりました。「風共」秋にやります。
100周年、お体に負担が来ない程度でお任せします」
「なら谷を使ってもろていいか。あんたら谷を大事にせなあかん」
「へえへえ。谷先生、演出、よろしくお願いします」
「それから岡田ロマンチックレビューな。岡田先生も吉崎君もまだまだ現役や」
「へえへえ。承知しました。だからそないに目をつりあげんで」
ははは・・・という4代目の顔が目に浮かぶようで
とはいうものの。うーん・・これ以上、植田作品やって人が入るのか?
星組の「序・破・急」も本人的には大満足だったけど、観客からは
「大劇場でお経を聞くなんてありえませんっ!どっかの新興宗教の勧誘ですか?」
とか
「あれでDVD買わなくていいと思いました」の電話やメールがひっきりなし
TCAからは「星組ですよっ!柚希ですよっ!でもDVDの売り上げがーー」と泣きつかれ。
その一方で新人が書いた「月雲の皇子」がやたら好評で「こんなんみたかったわーー」という声に
おされ、再演決定。
ああ・・やっぱり時代は変わってるんやーーと思ったのに。逆戻りや。
そこに四代目に天の声が。
「九州や・・キーワードは九州やで」
おおっ と、四代目はひらめく。
「そっか、九州や。九州の二人に主演させたら、チケットが売れる。っていうか、全部かぶってくれる」
電話にとびつきスタッフ会議。
四代目は偉そうな声でいうわけ。
「早霧せいなと轟悠でベルばらや風共やるわ」
回りはぎょぎょっっというかじぇじぇっ
「あの・・・ベルばらは全ツで回るんじゃ。だったら壮一帆じゃないですか?」
「あほっ。今大事なんは早霧や。今の宝塚に大事なんは早霧せいなや。壮はこないだ、フェルゼンを
やったばかりやないか。それでオスカルやるのか変や」
「だったらベルばらを梅田で・・・」
「あほっ。二番手が梅田でやるわけにはいかんやろ。全ツや。南の方へ行けばいい。千秋楽は長崎や。
人がはいるでーー」
「お披露目やあるまいし・・」ぼそぼそ。
「風共は梅田をおさえるんや。龍真咲があいてるやろ」
「えーーって事はバトラーが理事で龍はスカーレット?当然バトラー編ですよね。スカーレット編じゃ
ありませんよね」
「バトラー編に決まってるやないか。瀬奈も朝海もあれで出世したんや」
「でもあの頃、瀬奈も朝海もトップじゃなかったですし。龍はお披露目からしてダブルキャスト続きで。
そろそろ1本立ちさせても」
「大劇場でさせてるやないか。轟と共演できるんは、ジェンヌのほまれや。ピンではチケット売れへんけど
理事が一緒なら売れる」
回りはシーン。
「風共は強力なテコ入れが必要な作品や。だから宙組だって娘役トップを犠牲にしてでも、アイドル的
朝夏・七海をスカーレットに押したんや。なんせ宝塚の人気は男役でもってるからな」
「はあ・・」っていう感じ?
恐る恐る「100周年ですから、新しい記念になるような作品は・・・例えばエリザベートやロミジュリのような」
と一人が言いだしても4代目はテーブルをバン!と叩き
「版権取るのにどんだけ金かかると思うてんねん。世界の小池やからコネクション使って出来た。
でも暫くは無理や。小池先生、ロミジュリ抱えとるし、東宝もあるしな。ここで無理やり
歌劇団に繋ぎとめると辞められてしまう。全く、歌劇団の座付に力がないからこないな事になるんや。
この10年で1つも名作を作ってない。再演できそうな名作がないから大昔の焼き直しになるんや。あほ」
八つ当たりされた可哀想なスタッフ。
つまり、そういう事なんじゃないの?とファンが思う程にひどいのよ・・・2014年前半は。