本日は広島の原爆記念日です。
黙祷。
こんな時期に米軍のヘリが落ちるとは間が悪い。悪すぎます・・・・
現在、改憲の可否をめぐる論争がありますが、戦争を実際に体験した人のいう「戦争反対」と
知らない世代のそれでは意味合いが違うのではないかと思い始めました。
今時の「戦争反対」はどこか歪んでいる。どこか亡国で売国で。
それもこれも負けたからだ・・・と68年経って思う今日この頃です。
今年は6日から15日にかけてのいわゆる戦争番組がとても少ない事に気づきました。
新しい資料がなかなか出てこないのでドキュメンタリーを作りにくいのかもしれない。
でも、それにしたって少ない。15日なんて本当に「普通」ですよ。
我が家の姫は8月生まれなのに、「戦争番組・ドラマ」が大嫌いなのでほっとしているようです。
そういうのを見ると胸が痛くなるし怖くなるし暗いし嫌だーというんですが、だからって忘れていい問題ではないです。
一方で「風立ちぬ」に象徴されるようにゼロ戦が見直されたり「真夏のオリオン」「太平洋の奇跡のように、悲惨な負け戦の中で
こんな強い人がいたんだ・・と、当時の人々をもう一度再評価しようという動きも見られます。
先週の「TVタックル」では若い人たちが意外と改憲に賛成してて。
大竹まことが「じゃあ何?大日本帝国憲法みたいになっていいの?」と聞いたら、若い男性が
「逆に大日本帝国憲法の何が悪いの?と思う」と答えた事が印象的で。目からうろこでした。
「あ、そうか」的な・・・
大竹氏は「主権在民じゃないからね」と言ってましたが・・・今、本当の意味で主権在民なのか?
「戦争に行くのは俺たちじゃなく、あんた達若い人なんだよ。あんた達の子供なんだよ。いいの?
国から戦争へ行けと言われていいの?」
「徴兵制の問題はまた別だけど、尖閣・竹島の事を考えると改憲すべき」
(私は大竹氏の言葉に思わず「戦争行く前に日本がなくなってもいいの?」とつぶやきました)
さらに彼は「じゃあさ、ロックオンされたら撃つの?撃つわけ?」と片山さつきにくってかかっておりました。
どうしても片山氏に「撃つ」と言わせたかったのかもしれないけど、彼女はそれに乗らなかった。
「ロックオンされたぐらいじゃ撃たないよ。でも撃たれたら身を守る為に撃ち返すの、当然でしょう。
戦争は先制攻撃したら正当性がなくなるという事を学んだから」くらいは言ってもよかったけどね。
誰だったか「中国が攻めて来たら勝てるわけないから戦争しちゃだめだ」と言った人物がいましたね。
思わず「ええーーっ」って思ったけど。
そんな事が言えちゃう世の中なんだなあ。
なるようになるさ
子役・・・第二のえなり君になるんだろうか。
それにしてもまだ小学生なのに、母親と離れて暮らし、やっと会えたのに気を遣って
「大丈夫。僕、おばさんの家に行くよ」と言い、「居候」と言われると嘆き、さらには
店を手伝うと言い出す。「ぼく、働くのはなんでもないんだ」って・・・あんたは男の子版「おしん」か?
全ての出演者を蹴っ飛ばして、この子役のセリフに笑いました。
斉藤さん
プールのヤゴ取りに反対してやまさせた玉井さん達。
学校のプールは掃除しないのか?とちょっと思ったりして。大抵は学校のプール掃除で
ヤゴ取するのよ。
でも、ヨンジュナの学校も2011年からヤゴ取はなくなり、プール掃除も先生たちがやってます。
それは放射線の心配からです。
つまり、「ヤゴ取は汚れるし濡れるしーー」なんて事いう親はあまりいないんじゃないの?
むしろ、原発の事故のせいで出来なくなったって事の方が大きいのよーーと。
汚れるったって体操着でやればいいんだし、水遊びも出来て結構楽しい筈だし。
何だか無理やり感があるなーー玉井さん達の「悪役ぶり」
八重の桜
3つの離婚。
梶原平馬・二葉さん → 梶原さん、色々感情としてあったにしてもだからって離縁するというのは、心に余裕が
ないからでしょう?でも山川家なら何とかなるんじゃ・・・という思惑もあったのでは?
生まれた子が娘というのもあったかも。これが男子ならやっぱり梶原家の跡取りですし。
八重・尚之介 → 要するに詐欺事件に巻き込まれたからって事でいいんでしょうか?
八重のセリフじゃないけど「尚之介様は何でも自分で勝手に決めて」だよね。
あんなに戦争中は二人の心がぴったり寄り添っていたのに、敗戦と同時にあっさり切れる縁。
さっぱりわからねえ。尚之介さんは八重さんの何が好きだったかなし。
何を考えてるんだか・・・・
覚馬・うら → これはひどいでしょう。やっぱり。彼がどんなに立派な建白書を書いたとて、戦地に妻と娘を残して
京都で別に女がいたってのは。しかも子供まで産ませて
しかも「京都に来い」だあ?東北人が関西に行くってのは、そんな簡単なもんじゃないんだよ。今も昔も。
うらに時枝を会わせてどうするつもりだったわけ?
こういうのを「生き恥をはさらす」っていうのよ。
山川さんが尚之介の詐欺事件に「預かり知らぬと答えよ」と言った気持ちはすごくよくわかる。でも会津人としては
もっともやってはいけない事だったのでは?山川さん、「卑怯者」なんじゃないか?
そもそも殿は、そういう事が出来なかったから会津戦争になったわけで
ここらへんから同じ会津人でも明暗がはっきりするというか・・・・つくづく山川家は賢い。賢いよ。
玉鉄は何でこんなにかっこいいのかなあ まるで本当に明治の人みたいだもんね。
それから、剛力が新撰組に対して「新撰組は人斬りだ」と言った事にびっくりしました。
今になってそんな事いうの おいおい・・・このいなかもん!!と。
新撰組がやりすぎたから会津は窮地に陥ったという理論が、当時あったんでしょうか?
後々、考えてみれば「池田屋が・・・」と来るでしょうけど。
思うに、八重さんという人は元々の性格もあったんだろうけど、会津の戦で随分心が傷ついて
どこかおかしくなってたんじゃない?と思います。
男尊女卑の世の中で、銃を持って戦うという異常さ。認められないのに戦って成果を上げるという
どこか理不尽な思い。
弟はあっさり戦死、兄は生きてたと思ったら自分とは全く違う世界にいたー
価値観がころころ変わる中で自分を保とうと思えば、どこかでエゴが出る。
彼女が同志社の人達から「ぬえ」と呼ばれていたのもわかります。
「ハンサムウーマン」とは21世紀の今だから言える事で、当時の価値観からすると八重は変わり者もいい所だし
多分、とてもへんくつだったろうなと。
同じ女性戦士でも中野竹子達の方が会津では長く語り継がれているし・・・
八重さんってちょっと不可思議です。
半沢直樹
上戸が演じる花さん、一体今時何を言ってるの?と。
才能があって仕事をすればそれなりの成果をあげられる筈なのに、「それだけに夢中になる自分」を許せなくて
夫は「やれよ」と言ってくれるのに自らやらない。
ここでのポイントは「夫はやれと言ってくれる人。でも私は彼のいい妻でありたいからやらない」という部分。
これが男の理想の「妻」なのかと思うと、唖然茫然しちゃいますね
だって視聴者の中の沢山のおじさまたちは「花ちゃんみたいな奥さん欲しい」と思ってるんでしょう?
「いつ左遷されてもいいように、いつ退職してもいいように働くわ」というおが今時だと思うんですけどね。
檀蜜も単に野心家というより東田に何か恨みでもあるんじゃないか?と。
最終的にはラブリンに引っ張られますが・・・・今回のラブリンの「ちぢこまってるんじゃないわよ」は楽しかったです。
浅野支店長、メールの相手が半沢かもしれないと思って「半沢さんですか」とうちかけるところ・・・違うんじゃないの?と。
お茶目で可愛らしすぎるメールです。それを言うなら「おまえか?」だよねーー
二十四の瞳
松下奈緒は育ちがいいんでしょうね。こういうちょっと古臭い役だと非常に実力を発揮する。
戦前の女性を演じられる俳優・女優が少ない中で、松下奈緒と玉山鉄二の存在は貴重です。
「二十四の瞳」は原作がしっかりしているし、ちょっと展開が早すぎの面もあったkど、感動的に仕上がってました。
松下奈緒の洋服姿や着物、モンペ姿は非常に上品で、言葉遣いもそこそこ。
本当にいい「先生」ぶりを発揮していると思います。
夫役の玉山鉄二。大河の山川と同じ顔だーーと思いつつも、本当にいい表情するしラブシーンが上手。
ひげをそるともっといいんだけど。
吉行和子・中村梅雀・榎本明・・・それぞれ適材適所ですね。
このドラマを見て思ったのが、前述した「戦争を体験した人としない人では「戦争反対」の意味合いが違う」
という事。
大石先生の息子、大吉が兵隊さんになりたいだの、戦争で負けて悔しくないのかとつっかかったり
色々言うのに対して先生は「戦争で死ぬのは名誉の死ではない」とはっきり言うのです。
「妻として母として夫や子供を失うのは嫌だ」と。それはどの時代でも共通の話。
戦争はないにこしたことないですよ。
でも、情報が遮断されていて、何が何だかわからないまま戦争に突入し、「お国の為に」と行って駆り出された
人達に比べると、今は情報を選択する事が出来、「国の為に生きるか、自分だけの為に生きるか」を
考える自由がある。
「国があって人がいるのか、人があって国があるのか」的な事まであれこれ考える事が出来るわけで。
そんな中で、「戦争は反対、でも攻められたら身を守る為に攻め返す」事が果たして「右翼」とか「非国民」なのかどうか。
大石先生がちょこっと話した事で校長先生が「忠君愛国」と指差して怒るシーン。
「思った事も言えない世の中では」と教師を辞める先生のむなしさは、今も変わらないと思います。
小泉政権の時、テロに巻き込まれて「助けてくれ!」と叫んだら「国に迷惑かけておいて」と言われ「自己責任」と
いう言葉が歩き出した
「自己責任」という言葉は当時の「非国民」に匹敵する言葉だと思います。
尖閣での中国船体当たりの映像は隠され、公開した人は辞めないといけなくなった。
田母神閣下は「日本は悪くない」と言って自衛隊をクビになり、震災の記憶は「心に傷が・・・トラウマが」という
人達の為に映像は封印され、原発事故も危うく隠ぺいされる所だったわけで。
皇太子夫妻がおかしい、絶対に皇位につけてはいけないと言えば「非国民」と責められ。
今の世の中と戦前と何が違う?特高がいないというだけですか?
大石先生の苦悩は今も同じなんだと思ったら、ちょっとむなしくなりましたね。