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Channel: ふぶきの部屋
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ジュニアの入院

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昨日の昼。午後の仕事が始まった頃、携帯が鳴りました。

普通は出ないけど、え?ジュニアと思って、慌てて廊下に携帯を持って出ました。

「もしもしジュニア?」

「ママ・・・」

「何?どうしたの?」

「あのさ、入院したので」

「誰が?」

「自分が。それで着替えとか色々持って来て欲しいんだけど」

はーーー 入院?もうびっくりしちゃって。

「何でどこが悪いの?」

「扁桃腺」

・・・・・・とにかく行かなくちゃ。でも、着替えっていっても我が家にはないし。

もしや1から買って来いと?

とりあえず駆けつける事にして仕事は中断。

電車とバスを乗り継いで(都内なのに)ようやく病院に辿りつきました

 

大部屋にいたジュニアは氷枕と点滴をして寝ておりました。

開口一番「いってえ!」

なんじゃそりゃ?と思ったら、とにかく喉が痛くて飲み込む事が出来ないという話。

数日前から具合が悪かったけど市販の薬を飲んでやりすごし、それでも治らないので

大きな病院に来たら即入院になってしまったらしい

病名は「可能性扁桃腺炎」−ウイルス性、黄色ブドウ球菌、過労が主な原因。

要するに働き過ぎたという事です。

2年前もそうだったよね・・・過労が原因で潰瘍性大腸炎になっちゃった。

今回も。熱がかなり高くて食べられない状態。気分が悪いのか当り散らす事。

いつもの彼ではなかったです。

「何でもっと早く家に帰って来なかったの?」

「この状態で家に帰ってもさあ・・・」

「姫とヨンジュナに風邪をうつしちゃいけないって?」

「・・・・・でも普通は治るでしょ?何で治らないの?何でこうなっちゃうんだよ。死ぬかと思ったんだよ。

何でだよーー」

と、怒りながらめそめそ。

つまり、誰でも風邪くらいはひく。具合が悪くなることもある。でも普通は市販の薬を飲めば治るとか

せいぜい病院へ行けば治る・・・筈が、何でいつも自分は入院という事態になるのか。

そういう自分に怒っていたのです。

「だって君は体が弱いから」と一刀両断。

「小さい頃から言ってるでしょ。君は体が弱いから人より気をつけないとダメって。

世の中には殺しても死なない人がいる。それくらい丈夫な人もいるけど、君は違う。

ママの言う事きかないからこうなったの。わかる?」

と叱りつければ黙るし・・・そして暫くたつとまた「いってえ。死んじゃうよ。耐えられないよー」と

いじいじするかと思えば、テレビカードを買ってあげるというのに

「テレビなんかみないからいらない。携帯も使わないから充電器なんかいらない。食事も食べられないから

いらない。そっとしておいて」と怒り出す。

すかさず「ゼリーは?」って言ったら「それなら・・・うん」とちょこっと機嫌が直ったので、売店で買ってくる。

ついでにティッシュとかイヤホンにテレビカードに雑誌・・・

入院したのはジュニアなのに、私がテレビ見て雑誌読んで「お付添い」モードに入っちゃって。

だって、入院生活のプロだし。楽しみ方も知ってます。こういう時は入院している時にしか

出来ない事をやるのです。

その間もジュニアは「いってえー」ばっかり。

確かに化膿性扁桃腺炎の喉の痛みは半端じゃないらしい。しょっちゅう再発するし、抗生剤も効かなくなるとか。

でも、手術後の痛みに比べたらなんぼのもんじゃい。出産の痛みに比べたら・・・と言おうとしたけどやめました。

ただ「あらーージュニアって結構弱虫ね」といじめただけです。

ジュニアが着の身着のままで入院し、職場の人には入院したとの連絡をしただけで、荷物を持ってきて欲しいとも

いわず、また来てほしくないようでした。

もし身内がないなかったらホームレスと同様だったかも?

ああ・・・だから嫌なんだよ。今時はあっという間にホームレスになっちゃうもの。

 

看護助手さんが夕食の話をすれば「いらないです。欲しくない」とだだをこね

おかゆが来たから「食べなさい」って言ったら「やだ。こんな状態で食べたら喉に悪い」とか言い出すので

「何で食べる事に拘るかわかる?人間というのは口から食べられなくなったらおしまいなんだよ。

だから何が何でも口から食べるの」と言い聞かせ、渋々おかゆだけを食べました。

夕食後に熱を測ったら39・6度・・・実は入院して点滴を始めてから何も治療をしてなかったらしい。

そこでナースが「解熱剤を持ってきましょうか?飲んだ方がいいよね」と。

あたりまえだろ今まで何してたんだーーの言葉を飲み込んで「お願いします」

酸素フォアワードも低いし・・・何だか後手に回ってるし。

「錠剤飲めます?」

錠剤?まさかカロナール2錠で下がる熱だと思ってる?の言葉を飲み込んで「大丈夫よね?ジュニア」

ジュニア君「・・・うん」

でもナースが持ってきたのは座薬。

「先生が座薬の方が早く効くだろうって」当たり前だ もっと早く処置しろよの言葉を飲み込んで

「ええ。そうですね」

するとジュニアは「何で座薬?えーーどういう事ですか」と怒り出す。恥ずかしいのと嫌なのとわけが

わからないのと。

そこでびしっと「飲み薬より早く効くんだよっ いいから入れなさい!」と叱り飛ばし

「あのー自分で入れます?私が入れます?どっちでもいいんですけど。やっぱり自分の方がいいかしら?」

親切心でいうナースの言葉を遮るように「最初だから入れて貰いなさい」と言い切ってしまいました。

こんな時に選択の余地はないっ

ああもうっ 点滴なくなって呼んでも出ないし来ないし・・・危篤の患者がいたらどうするんだよっ

 

ジュニアには「退院しても1週間はうちに来なさいね。約束よ」と言いました。

もうずっとそばにして監視したくなるよ。ほんと。

何だってこうも一人で何も出来ないのかなあ。一生、こんな風に息子の心配をして死ぬのかしら。私。

そう思うとこっちが落ち込むわ。

 

 


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