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ソチを振り返って

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 実は金曜日の朝からお腹がひどく痛くて。

こんなの初めてでびっくり 胃かと思って胃腸薬を飲んだんですが

あまり治らず仕事に集中できず。夜は眠れず。

で、土曜日に病院へ行ったら「過敏性腸症候群」って言われてビオフェルミンを

渡されてしまい

ストレスが原因ですって?抑うつ症状も併発したのか、一日中眠くて疲れて

しかも腹痛と一緒に腰痛が出る始末で。

そんなわけで散々な週末。

全く・・・ジュニアとお局様のせいだよっ

ソチを振り返りました。

 様々な事を考えさせられたオリンピック

今年のソチは雪が降らず、ロシアにしちゃひどい暖冬の中のオリンピック。

心配されたテロなどは起きなかったけど、試合においての番狂わせは

多かったような?

雪や氷の質があまりよくなかったんじゃないかとも思い。

今回つくづく思ったのは、オリンピックにおいて大事なのはメダルの

色や数ではなく、その内容である事。

世界的に見れば決して多くはないメダル。

最大の期待値だったフィギュアでは金が一つだけだったし、ある意味

期待はずれだったかもしれません。

でも、今年のオリンピック程、庶民に勇気をもたらしたメダルはないものと

思います。

スノボーで最年少といえば、ジャンプではレジェンドだし。

何というか、こつこつとした努力の結果がこんな風に表れたんだなと思います。

一方でマスコミの持ち上げ方に疑問も感じます。

前評判を高めるのは仕方ないとしても、やりすぎてプレッシャーをかけすぎたり

必要以上に期待させたりするのはどうかと。

もっと粛々と見守れなかったかなあと思います。

 

 なぜ神様は浅田真央にメダルをくれなかったのか

正直、SPでジャンプを全部失敗した時は、自分の中で何かが壊れた

ような気がしました。

なぜって「浅田真央」は高橋大輔と同様に「努力の象徴」のような存在。

その「努力」がこんな風に報われない事があるんだと。

大輔は怪我に泣かされ、結果を残せずメダルを逃したあとだけにさらに

ショックでした。

1度のジャンプだけではなく、軒並み失敗してしまう・・・本人もコーチも

頭が真っ白になり「わけがわからない」という程。魔が通り過ぎたと感じた

人も多かったでしょう。

でも、今思えば、あそこまでの失敗があったからこそ次のフリーで伝説を

残す事が出来たのだと思います。

あそこまでの失敗に世界中が心配してツイッターで応援する程、そこまで

愛されている存在である事を実感した時、浅田の心に神が宿ったのだと。

神様はなぜ彼女にメダルを与えなかったか。

それは一目瞭然でした。

それはキム・ヨナの銀に不満を抱いた韓国がロシアに猛烈な抗議を始めた事

でわかりました。

もし、浅田がメダルをとっていたら同じ状態になっただろうと。

銀が不満を抱けば銅だって不満を抱く。金なのに疑惑?と言われる。

そんなどす黒くて生臭い世界から浅田を引き離したかったのだと思います。

その証拠にメダルを取れなかったのに浅田の演技に世界中が泣きました。

感動しました。今や「真央ちゃんが笑ってる。よかったーー」と言われる。

こっちの方が幸せではありませんか?

スケート界のドロドロの中で一人、蓮の花を咲かせてきた浅田真央。

最後は清く正しく美しく終わる事が出来て本当によかった。

 

それは高橋大輔にも言えるのではないかと思います。

私達は高橋の4回転の素晴らしさよりも、その生き様に惚れているんですよね。

満身創痍でも滑り続ける、そんな姿に共感するのです。

彼もまたドロドロの中で文句も言わず、ただ必死に滑って来ました。

皆が点数稼ぎに没頭する中、一人でドラマを演じ続けて来ました。

この先、羽生レベルの選手がどんどん出て来るでしょう。でも高橋大輔の

価値は別格であると言い切れます。

 

 織田信成と町田樹の意義

今回、織田君のコメントに笑ったり泣かされたりしました。

この人、意外といい解説者になるんじゃないか?と。

男子フィギュアが終わって、羽生・町田・高橋の3人にインタビューする時の

楽しい冗談・・と思ったら「大ちゃん!」とい言ったきり号泣

思わずもらい泣きしてしまって。

よくわからないけど、大輔を見ると「大ちゃん」と言って泣いてしまう気持ち

すごくわかったんです。国民みんながそうだったから。

そういう気持ちを素直に現せる織田君は素直でいい子なんだなあと。

本当に育ちがいいんだなあと思いました。

 

一方で町田君は「氷上のフィロソフィア」と言われているそうで

確かに彼のコメントは重さがあるけど面白い。

おまけにメガネが似合うし。

エキシビションのエアギターは面白かったなあ

彼、メダリストにはなれないかもしれないけど、いい指導者にはなれるんじゃ

ないでしょうか?気が付いたらスケート界の重鎮になってたりして。

 

 真央ちゃんとデーの微笑ましい姿にてへっ

エキシビションのデュエットは真央ちゃんとデーのカップル。

いやはや微笑ましいというか、ぎこちなくて可愛い。

もうちょっとアツアツでもいいのよーー

まるでままごとしているように見えました。

中国のサイトでは「二人で結婚して」という書き込みもあったとか。

それくらいラブラブに見えた?

 

 ゆずるんの存在感

羽生君については、まずその背の高さがすごい。西洋人とさらっと並べちゃう

んですから。時々ぞっとするほど意地悪な顔つきになるんだけど

そうやっていないとメンタルが弱くなっちゃうのかなと。

エキシビションの後、リンクから上がる時に深々とお辞儀をしてました。

そういう部分と「ぞっとす表情」が同居している事が面白いのでは。

まだまだ怖いもの知らず。

デーに「先輩のおかげですっ」って言った時の生意気な顔ったらない。

でも、それはまだ本当の挫折を知らないから。

昔はデーもそんな顔してたもの。

いつか・・・いえ、4年後には「包容力のある顔」になっている事を願います。

 

 キム・ヨナという人

キム・ヨナ・・・・孤独な人だなあと思いました。

エキシビションのラスト、みんなが指差す方向に一人たったヨナ。

「次は韓国で」という意味だった。

にこっと笑ったキム・ヨナだけど、対岸にいた選手たちは誰一人キム・ヨナを

見てませんでした

それからみんなの輪の中に入ってもみんなに無視されているようでした。

メダルを貰う時もそうでしたよね。

金と銅はめちゃくちゃ仲良さげだったのに、キム・ヨナだけはぽつんとしてて。

自業自得とはいえ。

バンクーバーの時に散々真央ちゃんにいじわるしたり、言いがかりをつけた事、

本人は覚えているでしょうか?

あれでかなり他の選手の心象を悪くした事は確かでしょう。

元々の性格もあるんでしょうが、どうにも人好きのしない人です。

でも仕方ないのかも。

ここからは私の想像ですが。

 

多分、最初はただ好きで始めたスケートだったと思います。

しかし「才能があるな」とみられるや、親がまず動いた。

「私達の力でこの子を世界一の選手に育て上げる。そして恨をはらすのだ」と。

何が「恨」って・・よくわからないけど、近所の人に「スケートなんて贅沢事やらせて」

とか「才能あるかどうかもわからないのに金使って」とか言われたんじゃないかなあ。

ここから親子の二人三脚が始まり

どんな時も付き添って応援してくれる母親という存在に感謝しつつ

何とか恩を返さないといけないと思って頑張るキム・ヨナ。

一方、同じ「母」の存在が大きかった浅田真央の方は、自由にのびのび頑張っている。

選手権等に出れば出る程費用がかさむ。

多分、そのお金を苦労して手に入れてきたキム・ヨナの親。

やがてそれはブライアン・オーサーという「お金のかたまり」に目を止める。

両者の利害が一致した所で、裏では多額の金が動き、キム・ヨナの

スケートは彼女一人のものではなくなってしまった。

好きとか嫌いじゃなくて「滑るべき。滑って恩返ししろ」

「誰の為にこんなに頑張っていると思うの?」と言われ、弱音を吐けば

「頑張りが足りないから。この試合を勝てば栄光が手に入る」とそればかり。

「オリンピックで優勝すれば恨を晴らせる。頑張れ頑張れ。国の威信がかかってる」

とと言われ、性格がねじ曲がる程期待され。

そこに現れた、やたら素直な笑顔の浅田真央。

彼女は「自分の為」に滑っている・・・何の苦労もないように見える。

きっとお金だって沢山あるんだろう。だからあんなにのほほんと滑って

いられるのだ。

金が全て。お金がないという事はここまで人をみじめにさせる。

だったら金と名誉を手に入れてあのほほんをズタズタにしてやる。

そう思って挑んだバンクーバー。

キム・ヨナは勝利し、浅田は悔し涙に明け暮れた。

これでもう責務は終わった・・・・と思ったのに、親は金を使い果たしたという。

おまけに勝手にあれこれ契約をとって来てしまう。

何でこんなに欲が深いのか。

「お金なんていくらあっても邪魔にならないわよ。それに名誉なんて

いつどこで崩されるかわからないんだもの。もっともっと盤石なものを

作り上げないと」

どうやら母親は「堕ちるかもしれない」恐怖におののいているらしい。

金の為なら、娘を権力者に売り渡してでも・・・という気持ちなのかもしれない。

逃げ出してしまおうか。

そう思ったけれどやっぱり出来ない。脳裏に浮かぶのは寒い日も雪の日も

自分に付き添って手を温めてくれた母の姿。

やっぱり裏切れない。母の笑顔を見る為なら頑張るしかない。

テンション下がりまくりの義務感の中、ソチは始まり銀をとった。

自分では十分だった。これ以上は無理だと思う。

そもそもそんなに才能があったのだろうか。

ここにきて真央はすごいと思う。自分があんな失敗をしたら耐えられない。

フリーは棄権するかもしれない。

なのに彼女は巻き返した。世界中から応援ツイッターが来るほど愛されている。

勝ったのは自分。

でも、本当に勝ったのはどっちなんだろう・・・・・

銀メダルに国民は不満のようで、勝手にロシアにかみついた。

御蔭でソトニコワにいじわるされてしまった。

どこまでやったら満足してもらえるんだろう

何で素直に「おめでとう」って言って貰えないんだろう。

「点が低すぎる」ってどうでもいいや。銀は銀。メダルじゃないか。

韓国で二度もメダルをもたらしたのに、何でまた騒いで不満をぶつけるんだろう。

エキシビションで「次は平昌」とスポットライトがあたった。

でも、誰も誰も自分を見てはいなかった。

何でここまで嫌われているのか自分にもわからない。

アスリートだもの。勝つために頑張るのは当然じゃないか。

仲間意識とかチームワークなんて必要ない。

ちょっと気をぬけばこちらが貶められる。表彰台後の会見時にソトニコワが

途中で席を立った事がいい例じゃないか。

その前にバンクーバーで真央が喋っている間に携帯をいじくってたのは

誰だとか、椅子にわざと鞄を置いたのは誰だとかいうけど、誰もがそうやって

来たんじゃないのか?

やられる前に相手を徹底的に叩く。これ、常識じゃないの?

 

オリンピックが終わって、ヨナはほっとした。泣いた。でもその涙は

浅田真央のような清々しいものではなかった。

あまりにも疲れ切って脱力した涙だ。

今度こそ解放されるだろうか。これからの事は・・・本当に好きな事だけ

やって自分の為だけに行きたい。

真央は相変わらず屈託なく笑っている。

なんなんだろう。この敗北感は・・・・・

 

こんな感じでしょうか。思えば気の毒な子ですよ。

鎧を着ていないと自分を保つ事が出来ないのですから。

話が大きくなるけど韓国人が日本を見る目というのは、常にこんな

感じなんじゃないかと。

 

 

 

 

 

 


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