さて。
ショー「TAKARAZUKA夢眩」は斉藤吉正作・演出です。
今回のショーはタイプでいうなら「MISTY STATION」風。
懐かしいフォークソングやアニメの曲をばんばん流して現代風に楽しませたかと
思えば、後半はこれでもかというようにクラシックを流す。
蘭寿とむのさよならだから、近未来から王子様までなんでもありの展開。
まとまりはないけど、あっという間に見終わったショーでした。
個人的には第五場の明日海がかっこいいなと思いましたが。
出演者について
蘭寿とむ・・・モンローという役はダニー・オーシャン並に似合っていたと思います。
結果的に蘭寿という人はどこまでも都会的でちょっと悪だけど誠実な
役どころが似合う人だったんだなあと。
そういう意味ではよかったなと思います。
ラブシーンのかっこよさの中に伝統を感じたし、さすがにトップだなあと
思わせるものがありました。
ショー作品には恵まれないトップ生活ではありましたけど、最後はどこまでも
かっこよく、王子様と燕尾服できめてくれたので嬉しかったです。
明日海りお・・・ひげで大きな娘がいる役なんて無理無理。無理やり感がありすぎて
とうとう存在感が消えそうになっていました。
しかしショーではアニメっぽいコスチュームがよく似合い、珍しくバリバリに
踊ってストレス発散してた・・ような印象。
蘭乃はな・・・ぱっとみが全然目立たないのに驚きます。
本当は可愛いのに。でも今一つ、どんな役が似合うのかわからない。
得意なダンスもあまり躍らせて貰えなかったし。
歌唱力はアップしているからそれなりにエリザベートは出来るのでしょうが。
望海風斗・・・芝居の方は全くもって意味不明の役柄で気の毒でした。出番も少なかったし。
一方、ショーの方は歌にダンスにと大活躍。
必ずソロがあるのが嬉しい。
今後、明日海を支える立場になると思うのですが、彼女程「白」が似合う人も
いないと思います。いわゆる正統派二枚目で、それなのに敵役とか悪ばかり
させられるんだろうなと思うと、ちょっと気の毒。
華形ひかる・・・・これまた意味不明な作家さん。老け役なのか何なのか・・・
華形も専科へ行って頑張るんだなあと思うと感慨深いものがあります。
柚香光・・・若手筆頭。とにかく目立つ。真ん中が似合う。歌はあまり得意じゃない?
でもいかにも花組っぽい顔がいいのかも。
芽吹幸奈・・・こちらは七変化風の娘役で先が楽しみ。
仙名彩世・・・エトワールが非常に綺麗で。もうちょっとしたら本当に美しくなりそうで
楽しみです。
今後の花組を占うと。
明日海を支えるのは同期の望海風斗という事になるでしょうか。
しかし、躍進目覚ましい柚香光が常に追い上げて行くかも。
頑張らないと明日海はかすんでしまう恐れもあると思います。
もう少し包容力を身につけないと、娘役が横にいてもただの飾りになってしまう。
ラブラブに見えないトップコンビは見てて辛いのですよ。
ただ・・・悪いけど、かなりレベルは落ちそうだなあと思わずにいられません。
柚香光が救世主になってくれればいいのですが。