天皇陛下、ご退院おめでとうございます。
御所には秋篠宮夫妻と悠仁親王、黒田清子さんがお出迎えだったとか。
さぞかしほっとしたでしょうね
東宮家はまたも「先を越された」とかいって怒ってる?しかも、正式に皇太子の
フランス行きが中止になってさらに怒ってる?(2年連続で行けなかったんだっけ?)
陛下はまだ食欲が戻らないとか胸水がたまっているとか、色々不都合あり。
そんなに急いで退院しなくてもよかったと思うのに、何が何でも3月11日に合わせようと
いうお気持ち。さらにイギリス行きを検討する事から、5月までにはとにかく元気に・・
という事なんでしょう。
しばらく皇太子の代行が続くようですが、今度は陛下の目が光っているから失敗は
許されないよね。
昨日の「報道ステーション」において「女性宮家」の話題があり、
田原総一郎と櫻井よし子が対談をしました。
片や女性宮家の賛成派、片や反対派。この二人の意見を聞くと物事の真実が
どこにあるかわかるような気がします。
「女性宮家」設立について
田原氏
賛成。大きな理由は将来悠仁親王が一人になるから。
内親王・女王まで範囲に入れて、配偶者と子供も皇族にして継承を続ける。
→ 女系へ移行してもいい。
櫻井氏
皇室の存続を願うという目的は女系派も男系派も同じ。
でもだからといって一足飛びに女性宮家に行っていいものかどうか。
他の選択肢(旧皇族の復帰)を考えるべきではないか。
皇位継承について「男系女子」までの女帝は認めてもいいと思うが
女系に移行する事は伝統に反する。
女性天皇は、やむを得ずの場合のみ。
旧皇族というものについて
田原氏
旧皇族の復帰はやぶさかではない。
それと同時に女性宮家も創設すべき。
理由は日本国憲法下の天皇家なので、それに従うべき。
櫻井氏
戦後、11宮家が臣籍降下したのはGHQの支持であって、国民の願いではなかった。
GHQは日本における「価値観」を根底から覆そうとした。その一つが「祭祀」等
祈りに関する事で、天皇の「祭祀」をプライベートなものと位置づけ。
中国はチベットから仏教を取り上げた。外国からの価値観の排除はおかしい
日本人として日本ならでは価値観を大事にすべきではないか。ゆえに旧皇族の
復帰は当然の事である。
日本国憲法の解釈
田原氏
戦後の日本国憲法下において「天皇は日本国の象徴」であると規定。
「主権を持つ国民の総意」としての「象徴」
あくまでも日本国憲法を遵守しなくてはならないのが天皇。
日本国憲法は平和憲法である。
日本は男女同権社会であり、男女共同参画社会である。女性だけを差別
するのはよくない → 女性宮家を作る事が男女平等、日本国憲法にかなうこと。
櫻井氏
女性宮家創設によって2600年の伝統を破る事になってはならない。
(創設の場合は1代限り、夫・子供は含まないなど男系を守る)
皇室のあり方を今の民主主義に杓子定規に入れてしまう事は出来ないと思う。
なぜなら、皇族自体が民主主義の概念からいえば「差別」されているから。
・ 選挙権なし
・ 職業選択の自由なし
・ 健康保険なし
いわば「何も出来ない(する事が許されない人達)」なわけで、その人たちに
現在の民主主義をそのままあてはめるのはおかしい。
日本には日本独自の「民主主義」があった。それは江戸時代にあったような
身分差の中の「平等意識」 (例・・武士と町人が親しげに交わる事。これは外国
ではありえない事だった)
封建社会においてすら実現してきた日本独自の民主主義。人間の対等性。
それと皇室は共存してきた。
天皇は「国家の権威」である。国家の権威であるから誰も侵そうとしない。
皇室自身は・・・・
田原氏
今上が皇太子時代、日本は天皇制反対派が多かった。
それを危惧した小泉信三がわざわざ「テイスコートの恋」を演出し、開かれた
皇室として国民の合意をとりつけた。
皇室の民主化、開かれた皇室は皇室の総意。
桜井氏
昭和6年、昭和天皇に第4皇女が誕生した時、天皇は「皇室典範を改正し
養子を取る事は出来ないか」と提案。
内親王ではなくあくまで男系男子の継承を望んでいた。
小泉政権下、皇室典範改正直前に悠仁親王が誕生。これは今上のご意志が
深く関わっている。
三笠宮寛仁親王及び彬子女王も男系男子継承を望んでいる。
最終的に・・・・
田原氏
藤村官房長官が「女性宮家創設」と「皇位継承」の問題は切り離して
考えると発言している。
桜井氏
官房長官は誤解しているか騙されている。
「女性宮家」問題を最初にスクープした読売新聞の小松記者の記事には
女性宮家の創設を「皇位継承の確保」の為と書いている。
小松記者は羽毛田宮内庁長官から話を聞いて記事にしている。
古川貞二郎・福田康夫氏の流れの中で女性宮家創設は「女系」を念頭に入れて
いるがあまりにも色々な反応があるので、切り離して論じるということに
なっているだけだ。
「正論」今号を買いました。世界の王室も結構大変な事になっているという事で。
そこにあったのですが、左翼の方々は「日本国憲法遵守」に異様に拘る
んだそうですね
言われてみれば「平和憲法」にやたら拘って、たとえ相手国から攻められても
抵抗するなとか平気で言う人達だし。
彼らのよりどころである日本国憲法がGHQによって作られたものだ・・・と言われたら
何も言い返せない。
ゆえに「どんな状況で作られようとも憲法は憲法」と言い張るわけで。
櫻井さんの「日本独自の民主主義」という考え方に「ああ、成程な」と思いました。
考えてみると、結婚してから姓が変わる事も一つの「平等性」なんですね。
アメリカ・韓国・中国などのドラマを見ていて思うのは、日本って明治になる前
までは結構「男女平等」な社会だったんじゃないかという事
そういう独自のものを破壊していった100年があり、あらたに西洋式倫理観を
植え込んだ日本国憲法というのがあるわけですが
皇室が存在する意義というの後にも先にも「日本独自の伝統」の保持なんですね。
その枠組みの中で精一杯のお仕事をされているのが秋篠宮家です。
じゃあ、皇太子家はどうなんだといわれたら、まさに「日本国憲法遵守」の
悪い部分が出ちゃった感じ? 何でも男女平等だから妃が仕事しないのも権利
病気と偽るのも権利、夫より前を歩き夫を後ろの席に座らせるのも権利という
話になっているのだと思います。
櫻井さんがテレビではっきりと「羽毛田ー古川ー福田ライン」で女系天皇容認
の方向性が出来たと発言して下さった事で、獅子身中の虫はまさに宮内庁の
最高責任者であるという事が判明しました。
確かにそういう長官といる天皇としては、なかなか動きがとれないのかもしれないと
思います。
日本人として、日本国として、皇室をどう捉えるかってすごく大事なことです。
無関心ではいられません。