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ラブラブな25年目の対談  2

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 結婚の日と生活

 

秋篠宮 「さて、1990年6月29日の結婚の日は、結婚の儀にはじまり朝見の儀、

       その他の諸行事が朝からたくさんあり、夜の10時頃でしょうか、

      一息ついたときにようやく結婚したことを実感した記憶があります。

      もっとも、その翌日からもいろいろと行事があったので、

      何となく慌ただしかったですけれどね。

紀子 「はい。このよき日の行事を滞りなく終えたときは、安堵(あんど)いたしました。

    大学院生としての日々から、公的な仕事をする生活となったことは、大きな変化でした。

    そうした中で、折にふれて、両陛下が導いてくださり、あたたかくお見守りくださいました。

    各宮妃殿下方にも、行事の所作や服装などを丁寧に教えていただきました。

    さまざまな形で多くの人から支えられましたことを、ありがたく思っております。

秋篠宮 「少しばかり新居となった家のことを話しましょうか。というのは、

       私にとって10年ほど過ごしたこの家には、けっこう思い出があるからです。

      当初、宮内庁は新婚の我々のために、仮住まいではあるけれど同じ場所に

     新たな家を建てることを考えていました。しかし、いずれ何処かに居を構えるのに、

      仮住まいのためにたて直すその計画は無駄が多いように思い、

     現存している建物を一部改築して使いたい旨伝えました。

      たしかに大勢の人とそこで会うのには適当ではありませんでしたが、

     こぢんまりとしていたぶん、非常に落ち着く場所でもありました。

     玄関を入って少し大きな声で呼べば、どこにいても大抵聞こえたのではないでしょうか?

     結婚後の生活をあの家でできたことはよかったと思っています。

紀 子 「約60年の木造家屋を、二人で過ごせるように直して、新しい生活がはじまりました。

     そして、娘たちの誕生にあわせて部屋を増やしました。

     その中で、娘たちは成長していき、子どもたちの元気な声が響き、

     ギターやピアノの音もよく聞こえる、温もりの感じられる家でした。

秋篠宮 「今の家からは近くにあるので、この前行ってみたのですが、

      子供たちが小さい頃に遊び回っていたことを想い起こし懐かしく感じました。

      彼女たちも気に入っていましたよね。

紀子 「はい。今の家に移りましてから、またあちらの家で住みたい、と娘たちが話して

     いたこともありましたね。

 

〈日本国内・海外の訪問などに関連して〉

秋篠宮 「ところで、結婚後には公的私的は別にして、日本の各地や海外を訪問する

      機会がたびたびありました。

      また各種の行事にも出席をしてきました。訪問場所や行事そのものというより、

      それらに関連して何か印象に残っていることはありますか?

紀子 「この25年の間に、日本国内、国外でいくつもの場所を訪問し、行事に出席いたしました。

    そして、さまざまな出会いがあり、多様な分野の人のお話を伺ったり、

     取り組まれている活動を見せていただいたりするなど、貴重な経験をいたしました。

秋篠宮 「そうですね。各地で温かく迎えてくださる方たちがいることは、

      うれしいしありがたいことです。

紀 子「また、健康作り、子育て支援や食育など、幼児から一人暮らしの高齢者まで地域の人々の

     暮らしを見守っている方々にも多くお会いしてきました。心強い活動と感じています。

秋篠宮 「私の場合には、たとえば学術や環境関係の授賞式等でご縁の

      あった人や団体が、その後さらに発展した形で社会への

      貢献をしたときなどは、とてもうれしく感じます。

     公的ということに関連して、あなたもよく知っているように、

    皇族には国事行為の臨時代行以外に公務は存在しません。

    あくまで公的な行為もしくは活動であり、言葉としてきちんと区別するべきものと考えます。

    そのような公的な仕事は、公務と異なりある程度自分の裁量で

    取捨選択ができてしまう。そのようなことから、声をかけていただき、

    それらが適当と判断されたものについては、

    できるだけ応えるように心がけてはいます。

紀 子 「私もそのように努めてまいりました。

      そして、公的な活動でも、生活の中でも、宮家に関わる宮内庁や

      皇宮警察の職員をはじめ、さまざまな形で支えてくれる人たちが

      いることを大切に思っています。

秋篠宮 「いっぽう、これは私的なことになりますが、

     国内外であなたとは一緒でなく訪れている場所もけっこうあります。

     なかには、一緒に行ってみたい場所もありますので、

     近い将来の楽しみとして考えることにしましょうか。

     ちなみに、この時は眞子と一緒だったのですが、

     かなりの悪路ではあるものの、マダガスカルのチュレアールから

     ムルンベへ行く途中に3種類のバオバブやパキポディウムを見ることができ、

     コーデックス好きにとっては素晴らしい12時間半のドライブを楽しみました。

     もちろん、ほぼ同じ時間をかけて帰ってきたのですが、

      ムルンベのバオバブの景観は本当に素晴らしいですよ。

紀子 「いつか見てみたいですね。

 

〈子どもたちのこと〉

 紀子 「子どもたちが小さいときは動物園や博物館にでかけ、また、一緒に旅行もしました。

      その他にも、子どもたちとはたくさんの思い出がありますね。

秋篠宮 「先日、英国にいる眞子から父の日のカードが送られてきました。

      普段は必要最小限の連絡事項をメールでしているだけなので、

      妙にうれしい気分になりました。久しぶりだったからかな。

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 25年前、新居についてもあれやこれや報道されていた事を両殿下は

  御存じです。私は殿下のこの言葉を100%信じているわけではありませんが

  ここは「お察し」して先手を打ったと見るべきかもと思いました。

 


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