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大沢樹生の実子裁判 勝訴

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 今まで、こういう事にはあまり興味がなかったんですが

ちょっと職場が暇なものでお役所言葉に慣れようと「戸籍」とか「戸籍時評」

などを読んでみたりして。

いやーー世の中には戸籍を巡って本当に様々な裁判があるんだなと感心しちゃいました。

また、1月前に新しく臨時職員になった方がなかなか「住民票」と「戸籍」の違いがわからず

しつこく教えている間に、だんだんこっちの話にまで及んで・・・・

 

大沢樹生と喜多嶋舞の子供の件も知ってはいたけどあまり深く考えた事はなかったです。

でも、今回は自分が読んでる雑誌のテーマそのものだったので、俄然興味がわき。

事件の経緯はこうです。

 1996年・6月 → 大沢樹生と喜多嶋舞結婚

 1997年・1月 → 長男誕生

 この時点でいわゆる「できちゃった結婚」だったわけです。

  「妊娠したの」「じゃあ結婚しよう」という流れだったんじゃないでしょうか。

  しかし、実は喜多嶋舞は大沢樹生と交際中に別の男性と関係を持って妊娠した。

 2005年 → 離婚。長男の親権は喜多嶋舞に。

 2007年 → 喜多嶋舞再婚。長男の親権は大沢樹生に。

 2008年 → 大沢樹生再婚。一子が生まれるも死産。

            件の長男も難聴を抱えている為「自分のDNAが入ると障害が出るのか」と悩む。

 2013年2月 → 大沢樹生大沢樹生、長男とDNA鑑定。100%親子ではないという結果に。

        12月 → 喜多嶋舞と長男は認めず。

 2015年11月19日 → 東京家庭裁判所で「親子関係不存在」が認められる。

                   長男の親権は母親側に。現在は内藤洋子と一緒に暮らしている。

 

さて。これの何がどう問題なんでしょうか。

この裁判の経緯の中で、大沢樹生が随分とバッシングされたと聞きます。

また、今回のニュースにおいても

安藤キャスターが「、

「あんたは僕の子じゃないんだよって言われる息子の気持ちになると切なすぎません?」

「厳密な法解釈と家族の形って違うじゃないですか。そんなに厳密に法的に『あなたと私は家族じゃない!』って

言わなきゃいけないんですかね?」

「いったんは長男と新しい奥様もうまくいってたわけですよね。

過去に結婚していたことも、子供がいたことも事実なわけじゃないですか。

実子がどうかは別としても。それをいまさら決着つけなくちゃいけないんですかね?」

「生みの親より育ての親って言葉もあるくらい」

と疑問をなげかける発言をしています。

 

民法772条

 妻が婚姻中に懐胎した子供は夫の子と推定する

 婚姻の成立から200日以降、または離婚の成立後300日以内に生まれた子供は

  婚姻中に懐胎したとみなして夫の子と推定する。

 これが「嫡出推定」という奴で。嫡出確定じゃなくて、あくまでも推定。

  事実がどうかなどという事はあまり関係がない。

  家庭円満のために「規定」をもうけているという制度です。

 DNA鑑定がない時代に出来た法律です。

 女性というのは、自分のお腹の中にいる子がだれの子か最もわかっている人ですね。

   でも、男性は女性から「あなたの子です」「あなたの子ではない」と言われたら、反論の

   しようがないわけです。

   もし、男性が自分勝手に「こいつは俺の子じゃない」と言い出したら、女性と子供の立場は

   どうなるーー ここは一定の縛りを設けて制度化して、「家庭と子供の安全を守ろう」そういう

   法律です。

 しかし、DNA鑑定の精度が上がっている現在、この法律は無意味とする意見もあります。

  今回のケースのように、実際に大沢樹生と長男は血が繋がっていないわけですし。

  しかし、法律に則って考えれば、長男は法律上「大沢樹生の嫡出子であると推定できる」

  あくまでも推定・・・こうやって子供が育つ環境を確保しようという話ですね。

 が 今回のケース。実は長男が生まれたのは「婚姻後200日目」だったらしいです。

  201日目なら有無もいわさず「嫡出子」で、200日目だったから「親子不存在」を認めたという話です。

 

こんな・・たった一日で決めちゃっていいの?という意見もあるけど、

学校に入る学年だって1日違えば1年違うわけですし、どこかで線引きしないといけないんだろうなと。

 

通常、子供の側から「親子関係不存在」の申請は出来ないようですね。

一旦は嫡出子と認めて、後々、子供が大きくなった時に父側が「親子不存在」の申請をする

のが一般的のようです

この件でDNA鑑定に至った大沢樹生を責める事はできないと思います。

責められるべきは妻の喜多嶋舞の方で、ずっと嘘を尽き通し、さらにはDNA鑑定に至っても

認めなかった人です。

一つには「相続権」の問題があるからではないかと思います。

もう一つは「親権」の問題。

再婚した喜多嶋舞にとって、長男はひきとれない存在だったのか。

今回の鑑定で大沢と親子でないとわかり、親権が移っても養育拒否したようですから。

 

世の中には安藤キャスターのような人もいて

「16年も親子として暮らしてきた実績があるのだから、今更親子ではないと確認する作業が

果たして必要なのか」と考え方があります。

まさにそれが民法772条がなくならない理由です。

血の繋がりが「家族」なのか

共に暮らしてきた歴史が「家族」なのか。

 

もし、この民法がなかった場合、婚姻後200日経過して出産し、直後に離婚した場合

「この子は私の子供ではない」と言い出す男性もいるわけで

あるいは離婚後に妊娠がわかって産み落とした「夫の子」に関しても、夫側が

「絶対に認めない」という事もあるわけで。

考えようによっては母子を守っているといえるでしょう。

しかしながら、この法律によって「無戸籍」の子供が沢山いるというのも事実です。

妻が婚姻中に懐胎した、でも相手は夫ではない・・・と妻も夫も確信している場合

(爆笑問題の田中のケース)

それでも300日ルールによって子供は元夫の子という事になり

それが嫌だから出生届を出さない、という母もいるのです。

 

一番は、きちんと婚姻し夫婦の子供を産むというのが正しいのでしょうが

そんなことを今時いうと「非嫡出子への差別」だとか言われるので

でもそれは間違った平等意識なんだよと私は言いたいです。

少なくとも日本では。

やっぱり授かった命には「責任」があります。

妻が真実を知りながら偽って「夫の子である」と言い続け、それを信じて

父子家庭ながら子育てをしてきた夫の気持ちを思うと、そっちの方がやるせない。

「実子でないことがわかっていながらも「実子」として認める」事と

「実子だと思っていたのに実は違っていた」では全然違います。

前者を強制することは出来ないのでは?と。

無論、「たとえ血が繋がっていなかった」としても「家族」である事は出来るので

安藤キャスターのセリフは、ちょっと考えすぎではないかと思うのです。

 

今、家族や親子の在り方が随分変わっています。

性同一性障害の為、女性から性転換した男性。

戸籍上もそれが認められ、尚且つ女性と結婚。

夫の同意を得て、妻は別な男性の精子で妊娠。その子の出生届けは認められるか否か・・・とかね。

外国籍の親から生まれた子供の場合とか

それはそれはもうあまりに複雑なケースが多すぎて

 

ま、何にせよ、個人的に怒りは喜多嶋舞に向いてます。

あんなに可愛らしくて可憐な女の子で、一人娘で大事に育てられた人が

何でそうなる?

 

 

 

 

 


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