茨城県教育委員会の長谷川智恵子さんという方の発言に批判が相次ぎ
とうとう辞表を提出したらしい。
「妊娠初期に(障害の有無が)もっとわかるようにできないか。4か月以降になるとおろせない」
「学校では)ものすごい人数の方が従事しているし、県としても大変な予算だろうと思った。
生まれてきてからじゃ本当に大変ですね。一生がありますから、小中高の間は預けられるけれど、
その後は親、きょうだいが見ることになる」
「茨城では減らしていける方向になったらいい」
と発言。炎上。辞表。
「県の教育行政に大きな影響を与えてしまったことを重く受け止める。
特に障害のある子供を持つ家庭に心からのおわびを申し上げる」
どんな批判が来ているかというと
「優生主義」・・・人間が人の命を選別していものか。障害者は生まれちゃいけないの?
出生前診断で障害がわかったら堕胎しろというのか。
という、人権派的な意見が多数寄せられ、ご本人は「そんなつもりじゃなかったのに」と思ったけど
圧力に屈して辞表を出したと。そういう事でしょうか。
まず、親ならだれでも健康な子供を産みたいと思っている筈。
医学の発達により、大昔は亡くなっていたような子供の命もある程度は助かるように
なりました。
その結果、おのずと「障害」を背負って生きる事になる・・・というケースが多々あります。
障害といっても多々あります。
ダウン症とか脳性麻痺とか、見た目でわかる障害。
発達障害のように、見た目ではわかりにくく、その度合いも千差万別なケース。
そして現在は後者がかなり増えているらしい。世界的に。
その理由はわかっていません 環境ホルモンじゃないかとか言われていますが。
日本でも、クラスが足りなくなっているという話があります。
姫たちが出た中学には特別支援学級が1つあり、ダウン症、聴覚障害などの子供たちが
通っていました。
なんでも最近、そのクラスの偏差値が上がっていて、人数も増えたとか。
理由はわかりますよね? 実際にはそんな状態であることを踏まえて。
長谷川氏は本当に、
「妊娠初期に障害がわかったら堕胎すべき」と思っていたのでしょうか。
私にはそこまでのニュアンスは感じなかったんですが。
厚生省が考えるべきことを教育委員会が言ったから問題だという意見もあります。
「減らす」という言葉が悪かったのかなと。
傲慢に見えたんでしょうね。
だからって辞職させるほどの事ですか。
何となく言葉狩りとか、反対勢力に付け込まれたような気がします。
それにしても・・・・
「子供を産むべき」と発言すれば「女性差別」
「(障害児を)減らしていければ」と言えば「障害者差別」
健康な子供を産めば「障害児を持つ親への差別」
妊娠すれば「不妊女性への差別」
何でもかんでも「差別」と言い募ってしまう風潮は好きではありません。
っていうか、人権派の方々、長谷川氏を辞職に追い込むほど言葉狩りするのに
皇太子妃のあの発言はスルーですよね。
「健康に恵まれた子供を持っているということは,
そうでない方もたくさんいらっしゃるわけなので,
本当に恵まれたことだと思って有り難いことと思っております」
障害児を持つお母さんたち、わが国の皇太子妃殿下はこんな事を
しっかりとおっしゃったんですよ。
何度聞いても何回読んでも何年経っても、ぐさりと突き刺さるこの言葉。
優越感にひたる皇太子妃の姿がそこにありました。
優越感ですよ。優越感。こっちのほうがよほど罪深いでしょうに。
批判するならこっちを。
あの時、優越感に浸っていた皇太子妃は、いまだに自分の娘の「障害」を認めません。
認めないばかりか「優秀」伝説を浸透させようとしています。
この言葉に比べたら長谷川氏の発言など甘いなと思いますけどね。