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今更教育勅語

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 毎日生きていくので精一杯の庶民にとって籠池さんの言い分は、ちょっと腹立つなあ。

「悪い奴や」と言われているというけど、くちぶりがもう悪い悪い。こういっちゃなんだけど(偏見でもあるけど)

「悪い関西人」の見本のような喋り方をする人よね

自分の家庭は崩壊しており、インドの偉い人が「日本軍と共にデリーへ行け」と言ったとか、とんちんかんな事を言いだすにあたっては、「勘違い右翼」とレッテルを貼りたくなりますよね。

「デリーへいけ」には本当に参ったなあ。パール判事を出すならともかく。

そういう事をいうから、せっかく「そうだよなあ」と思う部分があっても賛同できないわけ。

フジテレビのニュースでコメンテーターのおじさんが「(籠池さんの映像を見ると)そうだと思う人がいるから、これは国会でやるべき」と言ってましたが、何でここでビビるの?と思わずツッコミ。

「教育勅語は正しいのです」と言われ、「そうだなあ」と思う国民がいたら困るんでしょうし、

「だから今の日本はおかしくなったのです」と言われて「そうかも」と思う人がいたら困るんでしょうね。

では、戦前、全ての国民が暗唱させられた教育勅語の何がそんなに気に障るのか。

「朕󠄁惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇󠄁ムルコト宏遠󠄁ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ

我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ敎育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス

爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦󠄁相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博󠄁愛衆ニ及󠄁ホシ學ヲ修メ業ヲ習󠄁ヒ以テ智能ヲ啓󠄁發シ德器ヲ成就シ進󠄁テ公󠄁益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵󠄁ヒ一旦緩󠄁急󠄁アレハ義勇󠄁公󠄁ニ奉シ以テ天壤無窮󠄁ノ皇運󠄁ヲ扶翼󠄂スヘシ

是ノ如キハ獨リ朕󠄁カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺󠄁風ヲ顯彰スルニ足ラン

斯ノ道󠄁ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺󠄁訓ニシテ子孫臣民ノ俱ニ遵󠄁守スヘキ所󠄁
之ヲ古今ニ通󠄁シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕󠄁爾臣民ト俱ニ拳󠄁々服󠄁膺シテ咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶󠄂幾󠄁フ」

「朕」とは明治天皇の事です。

つまりこれは明治天皇が国民に与えた「教訓」という事になります。

しかしながらこれが「戦前の軍国主義を表している」というと、そうでもないのでは?と思います。

明治維新後の日本は、徳川幕府の代わりに明治天皇を頂点とした「明治政府」が取り仕切っていました。

明治天皇といえども政府の中の一人・・・と考えれば、これはまさに「天皇の名を借りた教訓」と言えます。

かの国は儒教で、儒教というのは「人の上下」が絶対です。

「〇〇さんは〇〇さんより年が上だから偉い」

「男は女より上」

「両班は平民より上だから何をしてもいい」

行き過ぎた身分や地位の上下に踊らされているのがかの国であるなら、今の日本はまったいらすぎて、人と人がどう接するのが礼儀正しいあり方なのか忘れてしまったようなものです。

「私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます」

 私達の祖先が非常に大きな理想を掲げて「道義国家」の実現を目指した・・・こんな理想的な国家建設思想があるでしょうか?「道義国家」・・・人としての正しい道を歩む国家。

なんて事を書くと「道義国家」の解釈は人それぞれで国が(天皇が)国民に押し付けるべきものではない」と左の人はいうでしょう。勿論、その通りですが、ここで「信じます」と言ってます。つまり人それぞれの解釈はあるけど、とにかく理想的な国を作ろうと私達の祖先は考えたのだ」と言われていい気持ちにならない国民がいますか。

そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、見事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。

 さらに国民みなが努力して今のようなよい国家を作り上げて来たのだと言ってます。これが誇りでありプライドだと思うんですね。

そして教育こそがその道義国家をつくるにあたって重要だと言っているのです。

国民の皆さんは、子は親に孝養を尽くし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や秩序を守ることは勿論のこと、国家に非常事態発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。

 当たり前の事ですが

・子供は親孝行しなくてはなりません

・兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い

・夫婦は仲睦まじく理解し合い

・友達を信じて語り合い

・自分の言動がいいか悪いか考えつつ発言し

。全ての人々に優しくしよう

・勉強を怠らず、仕事にまい進し、知識を蓄え、よい人なるように努力し、進んで社会の役に立つようにし、法律や秩序を守るのは当然の事

 ここまでは今時の学校でもなかなか教えないよね。

  そんな事をいちいち言われなくてもわかってるし・・・っていうか、親とか兄弟とかうざくね?って感じ?と言われそうですが、要するに人のあるべき姿を口に出すことであらためて心に刻み「清く正しく美しく」生きようという事なのです。聖書を読み、日々「愛」を語るクリスチャンと同じようなものですね。

 私達、日本人には仏教の教えと同時に「神道」という教義のない「畏れ」を持っています。

 八百万の神は山にも川にもトイレにもいる。その神様を畏れるからこそ、正しい事をしなくちゃと思うわけです。

 江戸時代は「天皇不在」の300年であったわけですが、しかし、お伊勢参りが流行ったりするところに、どこかで「帝の祖先である皇祖神」を感じていたのではないでしょうか?だからこそ秩序が保たれてきたのだと思います。

 明治から昭和にかけてはわかりやすい「現人神」がいた・・・という事になりますよね。

私達の目に映る天皇と皇后(皇族方は別として)は絶対的に正しい存在でした。

 間違いを犯すわけがなかった・・・・・

しかし、今の天皇と皇后も、そして未来の天皇と皇后も、間違いだらけの「ただ人」です。国民を諭す前に自分達を何とかしろっって言いたくなるのも本音です。

 しかし、この勅語は天皇の為に吟じるわけではありません。私達自分の為なのです。

 で、左の人がひっかかるのは

・国家に非常事態発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕すべき

の部分ですね。

「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」

これって戦争の事ではないですよ。この精神があったればこそ、何度も国を襲った大震災に多数の人々がボランティアをしたり、自衛隊の方々が捜索し、助けてくれたのではありませんか?

 

そして、これらのことは、善良な国民としての当然の努めであるだけでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、さらにいっそう明らかにすることでもあります。
このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、この教えは、昔も今も変わぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道でありますから、私もまた国民の皆さんと共に、祖父の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。

 「立派な日本人」もひっかかりますか?グローバルな世の中であれば日本人とは限らない。アイヌも琉球も座日もいるぞーーって。

ここで「祖先」という言葉が出てきますが、私達は常日頃「祖先」を感じないで生きています。

「私くらいいなくても世の中は困らない」と思う事がそうです。

あなたがいなくてはこの国の未来はないのだ・・・同時に私達の祖先が誰一人無駄な人生を生きなかったからこそ私達が存在できているのだ。

生まれて来た事は偶然ではないでしょう。

どんな理由があっても昔があるから今がある。だからこそ私達も脈々をそれを受け継ぐ事で国家としての「永遠」を表現しているのです。

色々難しい事を書いてしまったと思いますが、籠池さんには自らこの教育勅語を暗唱し、意味の理解を深めて頂きたいと思いますね。

 

 


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