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ふぶきの宝塚旅行記  2

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 まず宝塚初日と2日目は宝塚ホテルに宿泊。この宝塚ホテルというのも姫の憧れの一つで。宝塚関係では色々使う場所ですし。

チェックインして階段を上った時、あんと紫苑ゆうさんとすれ違ってしまい。風景に溶け込みつつもスターオーラのすごさに圧倒されてしまいました。

とにかく疲れ切っちゃって。毎日頑張ったスキンケアもぜーーんぶ水の泡でした。

29日は主目的である「ファントム」観劇へ。

でもその前にやっぱりちょっと

キャトル・レーヴへ。とりあえず見るだけーーのつもりが、雪組関係の写真が飛ぶように売れているのを見てしまった姫と私は、ついつい「写真は買わないとね」とかいいつつ、財布からヒラヒラお札が飛んで行くのを見ているしかなく。

それにしてもだいもん考案のファントムのシートマスクが売り切れなんてっ!チャームも売り切れ!一体何を買えと?

いやいや、買い物は一晩考えてから・・・・考えてから・・・・・・

といいつつ「ファントム」観劇。

 

まず、今回の「ファントム」は今までの「ファントム」は一体何だったんだ?と思う程に強烈で質が高く、演出もセットも何もかもが素晴らしかったです。

通常、宝塚では初演を超えることはなかなか出来ないんですね。初演と別物を作りだすしかないのですが、大抵それには失敗する。「エリザベート」も初演を超えた・・というか、初演とは別物の個性を発揮したのは星組と雪組だけで、あとは上演するごとに劣化しています。

「ロミオとジュリエット」も結局初演の星組に帰結し、雪と月は論外でした。

「ベルばら」もしかりです。

でもこの「ファントム」は4度目の再演なのにまるで初演のような特別感があったのです。その理由は演出です。

初演の中村一徳は正直、「ファントム」をあまりきちんと理解していなかったんじゃないかなと思いました。これは何度もDVDを見るうちに感じて来たことですが、通り一遍の振付というか、エリックとクリスティーヌの出会いの場面の二人の心情がよくわからなかったり、2幕目も恋愛に主眼を置いているのか親子物語なのかわからなかったり。ちょこっとすっきりしない面もあったんです。

だから宙組の後、花組で再演と言われた時は正直、びっくりしました。春野寿美礼は歌えるとしても桜乃彩音はどうなのか?下級生がキャリエールを演じることはどうなのか・・・とか色々考えたんです。

で、結果的に個人的に春野エリックはさっぱりわからなかったけど、彩吹キャリエールの包容力と愛情に大いに泣かされたのですが。望海風斗はこの時は従者の一人でしたね。

今回は、演出の一つ一つが細かくてそれぞれの感情がよく伝わってきます。またセットががらりと変わったことでよりオペラ座の地上と地下がはっきりしました。

何と言っても圧巻はオープニングで、私達は映像の中でオペラ座の地下へいざなわれるのです。

今回はトップ二人が歌えるという奇跡が起きたものですから、感動しないわけがない。見慣れたシーンなのに号泣につぐ号泣。2幕目後半はみんなすすり泣いている状態。姫ちゃんはクリスティーヌがパリの歌で成功するシーンからもう泣いていました。今までように「歌える!」って感じじゃなくて「私、こんなに声が出るの?」って顔をするからよけいに「よかったねーー」って言えるんですよね。

2幕目の仮面を取るシーンでも、いや・・あのエリックの・・・嘆き方に観客は全員感情移入ですよ。そして死ぬシーンのまた泣けることと言ったら!

舞台が終わってロビーに出てもあらたに泣いている人がいて、その気持ち、わかるわかる・・・私もまた泣けちゃうみたいな?本当に宝塚まで来てよかったです。望海風斗万歳です。真彩希帆万歳です。

そして今回は舞咲りんに乾杯。こんなにコミカルでコケティッシュでド迫力のカルロッタは今まで見たことがありません。彼女のおかげで「ファントム」が10倍、面白くなりました。

それからエリックの従者6人が、月エリザの黒天使に匹敵するものすごいダンスを見せてくれました。沙月愛奈万歳です。

その後、私達は前年に引き続き、ステージスタジオへ行きました。

そう、全てはこの日の為に必死に肌を整えてきたのです。前回の写真をジュゴンさんに見せたら「フェイスラインが」と言われて、そっか、そこが問題か。でもどうしたらいいかわからなくて・・・で、安物のローラーで我慢してゴリゴリやってたのですが。少しでもシミが消えますようにと祈りつつ美白ケアに励み。でもなあ。

今回は去年より大変でした。

まず、衣装はマリーアントワネットとオスカルにしたのですが、

これははっきりいってエリザベートの衣装より大変です。でも私達の前に杖をついたおばあさまが頑張っていましたので、私だって出来ると思いつつお化粧をして頂いたのですが。

いやーーまるで池田理代子の漫画と同じ目を描くんだなあーーと感心することしきり。アントワネットの衣装の何が大変って、下半身が引っ張られる程に重い。かつらが重い。持ってる仮面が重い。

「顎引いて、肩を下げて肘を張り、少し前かがみで笑う」って簡単には出来ません。今回は姫が真っ赤なアントワネットで私が濃い赤の方を着たのですが、まるで初演と再演みたいな差が・・・

「どなたのオスカル様が好きですか」と聞かれてつい「安奈淳さんです」って答えてから(あーーだってそれしか思い浮かばないもん。歳ばればれ)

オスカルは私が赤い方で姫が純白を着たのですが、これまた初演と再演のような。

剣を持つのもマントを持つのもとにかく大変。ホテルに帰ってから初めて腕がしびれました。立ちっぱなしで腰が痛くて腕がしびれて・・それでも一仕事が終わった感じでビールがおいしかったんですけど。


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