4月1日といえば入社式もあるし、とにかく忙しい。テレビの前に坐っているわけにはいかないのですが、とにかくNHKさんは朝からずーーーっと新元号と、今上や美智子皇后と皇太子のあれやこれやを放送していました。
どうしてしょこたんが出てくるのか?私、彼女のことは嫌いじゃないけどどう見ても場違いではないんでしょうか?
で。予定していた発表時間を結構過ぎてから「令和」と発表されました。
「れいわ」と読むのが今時風。ちょい前なら「りょうわ」と呼んだのではないかと。
れいわよりりょうわの方がしっくりくるけどな・・・・
「いいね」がほとんどでしょうけど、中には「冷たい感じがする」という感想もあるようで。個人的には上の字と下の字のバランスが若干悪いような気がします。
でもやっぱり「昭和」の「和」が入っているあたり、オマージュ感がありますね。
「令和」の出店は万葉集だそうです。正直、私は「万葉集」の歌の中からつけると思っていたので「漢字があてはまるものがあるのかしら」と思っていましたが、まさか「序文」出来るとは。
「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」
これは太宰府にいた大伴旅人の梅の歌の序文なんだそうですね。「令月」とは素晴らしい月という意味。
大宰府に左遷された旅人が友人達と「梅花の宴」を催し、それぞれ梅に関する歌を詠んでいます。旅人が詠んだのは
「わが苑に梅の花散る久方の天より雪の流れくるかも」
(私の家の庭に埋めの花が散って来た。あたかも雪が降るように)という意味だそうです。旅人は太宰府で妻を亡くしているので寂しい気持ちも多少はあったかも。
でも、驚いたのは、この旅人が長屋王と非常に関係のある人だったことです。
大伴旅人は長屋王と親しくて、それがもとで大宰府に左遷されたのでした。
その後、長屋王一家は自刃に追い込まれ、その後旅人は都に戻って出世していくのです。真価として最高に地位について亡くなるわけです。
何というか・・・因縁を感じますけどね。