数ある批判の中、宝塚大劇場と東京宝塚劇場は上演を開始しました。
そういえば、3・11の時も数日休んだだけで自粛しなかったのでかなり批判され、生徒が募金箱を手に、組長が毎回挨拶をするということをやってましたね。
宝塚歌劇というのは特殊な劇団です。
公演スケジュールは毎年期間が決まっていて絶対に「延長」はいたしません。
ブロードウエイミュージカルはその逆でお客が入る限り上演し続けます。劇団四季も同じですよね。
でも宝塚は1か月かっきりです。たとえトップスターのさよなら公演で本人が病気の為に休演しても、2番手に代役をやらせても上演は止めないし、代替え公演も行いません。ものすごく残酷なシステムともいえます。
特に匠ひびきのさよなら公演の時や、その前の安寿ミラのさよなら公演の時など、トップも組子もファンも辛くてしかたなかったと思います。
最近ですと、紅ゆずるのさよなら公演が前楽が台風の為に中止になってしまった事があります。その時もファンとしては可哀想だし悲しいし悔しいし・・だからこそ、宝塚は何があっても上演しなくてはなりません。
今回、大劇場は礼真琴のお披露目公演でした。退団者もいるのでセレモニーをやらないわけにいかず、結果的にいきなり千秋楽になってしまったわけですね。
こういう特殊事情を抱える劇団もあり、その代わりといっては何ですがファンに求められる礼儀や倫理観も徹底しています。
一般の演劇ファンがみたら「何もそこまで」という程、しばりがきついんですよね。
ヅカからコロナを出したらファンの恥っ!くらいは思い詰めているんじゃないでしょうか?
さて、野田秀樹氏が劇場の閉鎖は「演劇の死」という言葉を使い反対しています。自分達が「身勝手な芸術家たち」と言われるのも嫌だ・・という風に。
元々、演劇人は左巻きの人が多くて、すぐに「権力に抑えつけられた」と思いがちです。戦争中の演劇に対する軍部の圧力を思い出すのかしら(経験してもいないのに)
でも、今回ばかりは私は野田氏の意見には反対です。
なぜなら、ライブハウスからクラスターが出たように、どう考えても小劇場では換気が悪い、人がひしめき合う・・感染するということが起きやすいからです。
しかも、ヅカファンのような徹底した「宝塚の為には命も捨てる」覚悟で劇場に来ている人はいないでしょう?
見に来た人がみな徹底した手洗い・マスク着用・アルコール消毒・ひしめきあわないという約束事を守れるのか、その保証があるのかという話。
宝塚のような「換気に努める」ことが出来るような劇場ならいいですけど、そんな所ばかりではないです。せっかく幕を開けても客が来なかったら何の意味もない。
確かに舞台人にとって、スタッフにとってキャストにとって今回のことは命とりになりますよね。特に舞台をやっている人のギャラは本当に少ないし、客席埋めてなんぼの世界だし。赤字を出したら次はないかもしれない。
そんな恐怖がつきまといます。
だけど「再演」は出来る。こんな事で演劇は死んだりしません。
もし野田氏の舞台でクラスターが起きたらそれこそマイナスイメージしか残りませんよ。コロナとの戦いは戦争と同じです。今の日本は「自由」という名の元に協力しなくてもいい自由ばかり主張するけど、それでは社会主義国に負けてしまうのです。
「お願い」「要請」だけでもちゃんと一斉に一致団結出来る所を見せないといけないのでは?
中国にマスク製造工場があるばかりに、せっかく生産させても入って来ない。それらはみな中国の店に並んでいる現実を日本の政府は認め、受け入れ、対策なり制裁なりを行うべきです。
中国依存症のツケは国民に跳ね返ってきています。企業はそれでも中国から撤退しないのでしょうか?
アメリカから散々批判された「ダイヤモンドプリンセス」ですが、その姉妹船のグランドプリンセスではもっとひどい事が起きているみたい。
延々と隔離したままだった日本に対するあてつけなのか、さっさと乗客を降ろし始めていますが大統領は「船に留めおきたかった」と言っています。
降ろして隔離してもクラスター発生のリスクは同じでは?
グランドプリンセスでは深刻な食糧不足が続いているようで、その事にびっくりです。
え?食料ってサラダだけ?腐った食料を配給された?今夜は食事なし?
そういうこと、少なくともダイヤモンドプリンセスでは起きませんでしたよね。
あの時、「政府が悪い!薬が!」とわめいておたおじいちゃん。かなり贅沢な不満だったんじゃありませんか?