本当に疲れたーーたかが付添なのに 歳なのか何なのか。自分の体力の衰えに怯えてます。
さて。
本日は姫ちゃん、成人式でございました。
朝の8時半に美容室に入りました。
デパート内の美容室。警備員さんに「本日はおめでとうございます」と言われて
職員用裏口からさらに案内がついて美容室へ・・・会う人会う人に「おめでとうございます」
なんていい言葉なんだろうと思いつつ。
併設の写真館はすでに百花繚乱 うわあ きれい 可愛い・・・・
自分が主役だった頃には、まるっきり他人を見る余裕がなかったけど、今日は好きなだけみてられる・・・・
早速姫は美容室へ。
前回とは違った髪型になりました。
それがこれ
一番違ったのは前髪で
この編みこみが可愛い。
ちなみに全部地毛です。
今年はわりと黒髪が多いし、着物の色も明るくなったように思いました。
現代的な薔薇などに交じって、我が家の姫の・・・30年前はちょっと現代っぽい古典柄。
それに目立つのはやっぱり総絞りかなあ。
今回、一番お金がかかったショールです。やっぱりショールって大事かも。
さて。
近くの成人式の会場へ行きました。
実は私と旦那様は、大雪で・・・着付けして写真とったらすでに夕方だったというありさまだったのです。
なのでいわゆる本当の「成人式」の風景を見るのは今回が初めてという事で、
姫より興奮しちゃいました
うんうん。確かにひところよりは黒髪が目立つし着物もピンク系が多いかな。
へえ・・・と思ったのは男子の着物姿が多かったことです。
私達の時代はたいてい背広で(就活・卒業式・入社式にこれ一着)したのに、今日は羽織袴が一杯。
喜ばしい事ですよね。
赤ちゃん連れも一人や二人じゃなかった まるっきり気にしなーい風潮?親(祖父母)も含めて
「おめでたムード」時代は変わったものですね。
今回、姫が着物を脱ぐ時に手伝ったのですが、つくづく感じた事。それは
帯の締め方が芸術そのもの
だという事です。世界中を見まわしても一本の帯をここまで美しく形作る国があるでしょうか?
その為に沢山のゴムを使い、幾重にも結んでいくその技術といったら!!
その手のこみようにあらためて
日本人は器用な民族なんだなあと思いました。
髪型一つにしても、編みこみんで巻いてあげて結って・・・それをちゃちゃっとやってしまうんですから
やっぱりすごいです。
着物文化というのは、日本の誇りなんだとあらためて思いました。
このような素晴らしい民族衣装が嫌いな皇族がいるという事にむしろ驚きを覚えますね。
姫へ
20年前にわが家の姫として誕生してくれてありがとう。
神様に感謝します。
女の子の親というのは、一生に何度かは「女の子でよかった」と思う事があると思います。
なぜなら、女の子を持っていないと経験出来ない事が多々あるからです。
今日の女の子の母はみな、スターさんの御付のごとく、大きな荷物を持って右往左往しながら
娘が出来上がるのを待ち、それから写真をバチバチとって、成人式に送り出す。
あるいはお迎えに行って、着物を脱がせてひと段落つくまで・・その疲労感といったらありません。
でも。
何だかとっても幸せなのは事実です。
今日、成人式の会場でママががっちりガードしちゃったから、姫は誰にも声をかけられなかったし
お友達にも会えなくてちょっとがっかりだったけど、ママは得意満面でした。
だってどうみたって姫が一番可愛かったもの。
生まれた時の純粋さをまだ失わない、青い檸檬のような姫。
世俗にまみれず、気高くて近寄りがたい我が家の姫。
いつかその檸檬がさわやかな香りを放つまで、ママは見守り続けるでしょう。
生まれた時から「節約」世代。
携帯やDVDデッキ、パソコンなど文明の機器に囲まれながら、本当の豊かさを知らない可哀想な世代。
その節約ぶりが時にはTPOをわきまえない行動に走る事も。
ママ達があなた達に教えてあげられるのは、古き良き文化、本物を見極める目。
身は質素にしていようとも、心だけは贅沢に生きて欲しい。
そうしていれば、やがて本当の「贅沢」に向き合った時、間違いなく対処できるでしょう。
心豊かな人生を送って下さい。
風潮に流される事無く、言葉に騙される事無く、自分の目で見て判断して、一歩一歩歩いて下さい。
あなた方の世代は、本当は可哀想なんかじゃない。
堅実でしっかりとした「古き良き日本人」の姿への回帰である事を願います。
2000年、3000年を超えて今に至るまで、永遠にDNAの中に組み込まれた
誠実さ、堅実さ、賢さ、器用さ、そして工夫。そういったものをしっかりと受け継いで
形にしながら生きて行ってほしいと思います。
いつの日か、迷う時が来るでしょう。
「自分は何者なのか」と。
その時は。原点に帰ればいい。
成人おめでとう。