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秋篠宮殿下 50歳に 2

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 戦後70年について

「今年は戦後70年ということで、いろいろな展示があったり、

それから新聞などでも様々な戦争に関する記事が掲載されたりいたしました。

私も、今お話があったように玉音放送の原盤を聞く機会があり、

また、御文庫附属庫も見学をいたしました。

ただ、私としては、確かに70年というのはそのことをふり返る一つのきっかけになるとは思いますけれども、

そうでなくても、常に、戦争があったということを記憶に残しておくことが必要だと思います。

私自身は戦後20年たって生まれました。

ですから、物心付いた頃に、何かその痕跡みたいなものを感じるということはほとんどなかったわけです。

戦争のことをきちんと理解するためには、当時のことを知っている人から話を聞いたり、

書籍で読んだりとか、そういうことを自分で意識しながら行っていくことが大事なのではないか、

と考えております。

 また、子どもたちでしたか。これは娘とも話したことがあるのですが、やはり娘たちの世代というのは、

非常に戦争のことを知らない。そのことを彼女たちは意識しているようで、

この70年という年を一つの契機として戦争のことについて知る努力をしていかなければいけない、

ということを話しておりました。また、息子はまだ小さいですけれども、

今年(行きました)幾つかの戦争に関連する展示、

それから催し等を通じて、だんだんと理解をしていってくれればよいかと思っております。

 ここでも、たとえ70年だからと言って特別にどうのこうのというのではなく

  常にこの事に関しては考えていくことが重要とおっしゃっています。

  日本はなんでも「〇〇周年」で盛り上がると、それで終わりみたいな空気がありますが

  秋篠宮家にとって「太平洋戦争」は永遠の研究テーマであるという事ですね。

 「娘」というのが佳子様なのか眞子さまなのかわかりませんが、20代のお嬢様と

  戦争の話が出来るという事が素晴らしいと思います。

 

 お子様方について

秋篠宮

「まず長女についてですが、長女は昨年から今年の9月までイギリスで大学院の生活を送りました。

そして、その課程を修了して戻ってきたわけですけれども、

いわゆる専攻は博物館学で、取り上げたテーマが自然史とアートの両方にまたがる分野でした。

それを論文にまとめたのですが、そういう自然史とアート両方の要素を含んだテーマというのが

私自身にとっても興味深いところがありますので、そのことについて話をしたりすることがあります。

どうでしょうか(と、妃殿下にお答えを促される)。

紀子妃殿下

「長女は、昨年の秋から今年の9月の末まで英国の大学院に修学していましたが、

1年余りの修士課程の短い期間の中で博物館学の講義を受け、博物館実習に参加するなどし、

また、修士論文もまとめ、充実した日々を過ごしたようです。

また、私たちが10月下旬から11月上旬にかけてブラジルを訪問した際、

私たちの代わりに宮中行事や地方の式典に出席しました。

一つ一つを丁寧に深く考えて務めていると感じました。

一方で、留守の間、自分の弟の世話をよくしてくれ大変助かりました。

 秋篠宮さま

 次に次女についてですけれども、次女は今年の春から大学1年生をしているところになります。

結構忙しい日々を送っているようで、大学からの課題などもかなりあるみたいで、

それに夜遅くまで一所懸命取り組む日々を過ごしております。

少なくとも父親が学生だったときよりは、かなりまじめな学生生活を送っているようです。

 紀子さま

 そうでございますか。(と、殿下のお答えの「少なくとも父親が学生だったときより」の部分に、笑顔で応じられる)

次女は昨年の12月の誕生日に成年を迎え、幾つかの公的活動に携わる一方で、

今年の4月から大学生としての新たな生活が始まりました。

学業に励みつつ、公的な活動では、初めて式典であいさつし、

また一人で地方の行事に出席し、手話であいさつするなど、

慣れないことや緊張することもあったと思いますが、頂いた務めを大事に果たそうとする

けなげさが伝わってきました。

 これは私の感想ですが

秋篠宮殿下 → 眞子さま・・・・同じ研究者として話が合う身近な存在

        → 佳子様・・・単純に今時の「娘」として可愛い

紀子妃殿下 → 眞子様・・・頼りになる長女。たててあげる存在

        → 佳子様・・・自分の背中を追いかけてくれる可愛い娘

というような印象があります。

 

 秋篠宮さま

 次に長男のことですけれども、昆虫好きは相変わらず続いています。

ただ少し昨年までと違うのかなと思うのは、虫そのものもそうなのですが、

それが生息している環境に興味を持つようになってきています。

例えば、どういう環境のところで、自分の関心がある種類が生息しているのかとか、

そういう環境を、自宅の庭で再現できないかとかですね、これはビオトープ的なことだと思うのですが、

そういうことを考えるようになったりしています。

長男は自分の水槽を持っていまして、これは虫ではありませんけれども、

そこに川とか池で捕った魚を入れているのですが、

それが棲(す)んでいる雰囲気、水の中の様子を再現しようといろいろと試みているようです。

そういうところは少し去年から変化してきたかなと思います。

 紀子さま

 1年をふり返りますと、長男は以前からの興味が更に広がり、

また新たな興味も加わってきました。

田んぼの生き物などにも興味を持つようになり、そのほかでは、

今まで興味を持っていました昆虫の採集や飼育をするだけではなく、

今、宮さまが話されましたように、生き物が暮らす環境にも関心を向けています。

例えば、トンボやホタルなどが棲みやすい場所、好む環境を作りたいと、

自分の家の庭や御用地内を歩いて植生などを確かめ、また小川のところでは、

水の流れを止めないように枯れ葉や小さな枝を取り除いています。

ほかに興味を持っているものの一つに文字があります。

旅行先などで地図を見るのが好きで、書かれている漢字の地名や、

調べ学習で使う漢字辞書に載っている旧漢字を覚えることもあります。

また、世界の文字の絵本を見ながら、まねて書いたりもします。

このように長男は、知らない文字が分かるようになり、書けるようになることが面白いようです。

また、学校のことについてですが、3年生になりましてからも様々な活動に参加しています。

今年の春は遠足があり、また、公園探検や学校での宿泊もありました。

そこでは子どもたちがグループに分かれて、自分たちで計画を立て、係を決め、

協力して行動していますが、その後に、達成できたことや計画通りいかなかったことなど

活動の内容を振り返り、次の活動へつなげていく大切さを、

友達と一緒に学んだようです。なかなかすぐにできるようになるのは難しいことですが、

友達と一緒に長男は、早めに行動するよう心がけることに取り組んだようです。

これは学校でのお話ですが、家庭でも見られることがありまして、

それは朝学校に出かける時間を、余裕を持って守ろうとする様子が見られ、

こういう意識を持つことによって、日頃の生活の中でできるようになることの大切さをつくづくと感じました。

明日は小学校の音楽会が開かれる予定で、3年生のミュージカル劇を始め、

各学年が練習に励んでいるようで、子どもたちの発表を楽しみにしています。

 一言でいうと、悠仁殿下は学者様ですね。理系の。型にはまらない印象です。

  帝王学だなあと感じます。

 でも「長男」という呼び方をあえてしているのには理由があるんでしょうか。

 

 佳子さまの注目のされ方についてはどのように受け止めていらっしゃいますか。

 秋篠宮さま

 メディア等で写真や記事等が頻繁に掲載されていることは承知しています。

実際にどれくらい注目をされているのかということは、私は知りませんけれども、

どのように受け止めているかといえば、メディア等に掲載される機会が多いということを

そのまま私としては受け止めております。

 紀子さま

 私もそのように思っております。

次女を含めて子どもたちの公的な活動の報道が、その分野の大事な事柄に対して

理解を深めていただく機会になればと思っております。

 そう答えるしかないですよね(笑)

  これが皇太子なら相好を崩して「嬉しい」とか何とか言われそうですが。


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